エギングでアオリイカを釣り上げたとき、10本ある足のうち2本だけが驚くほど長いことに
気づいたことはありませんか?
その長い2本の足こそ、アオリイカを最強のハンターたらしめる秘密兵器**「触腕(しょくわん)」**です。
この記事では、普段あまり語られることのない触腕の驚異的なスペック(長さ・伸び・速度)と、
気になる捕食成功率について、科学的な知見も交えながら徹底解説します。
「触手」と「触腕」の違いは?まず基本をおさえよう
まず用語の整理です。アオリイカが持つ10本の足は、生物学的に以下のように分けられます。
- 腕(わん): 8本ある通常の足。獲物をがっちり掴んだり、姿勢を制御したりするのに使う。
- 触腕(しょくわん): 2本だけある、獲物を捕らえるために特化した長い足。普段は体内に格納されているか、短く縮めている。
一般的に釣り人の間では、この「触腕」のことを指して「触手」や「ゲソ」と呼ぶことが多い
ですが、この記事ではより正確な「触腕」という言葉を使って解説していきます。
驚異のスペック①:触腕の長さと伸長率
アオリイカの触腕は、他の8本の腕とは比較にならないほど長く、そして驚くほど伸びます。
- 通常の長さ: 他の腕の1.5倍~2倍以上の長さを誇ります。
- 獲物を捕らえる際の伸長率: なんと、自分の胴体の長さの2倍近くまで一瞬で伸びると言われています。
これは、アオリイカが獲物に気づかれないギリギリの間合いから、一気に仕留めるための能力です。
エギにじゃれついてくるのに、なかなか抱いてこない…。
そんな状況のアオリイカは、この触腕でエギの様子を伺っているのかもしれませんね。
驚異のスペック②:目では追えない!神速の捕食スピード
アオリイカの捕食シーンを水中動画で見たことがありますか?
獲物を見つけたアオリイカが、スーッと近づき、次の瞬間には獲物を捕らえています。
その触腕が伸びる速度は、まさに神速。
- 到達時間: 獲物に到達するまでの時間は、わずか0.02秒~0.04秒。
- 比較: 人間のまばたき(約0.2秒)の約10倍の速さです。
ある研究によれば、その最大伸長速度は時速7.2km以上、最大加速度は250m/s²にも達するとか。
これは、筋肉の収縮だけで達成される驚異的なパフォーマンスであり、アオリイカが非常に優れたハンターであることの何よりの証拠です。
驚異のスペック③:気になる捕食成功率は?
これだけの能力を持つアオリイカですが、では実際の狩りの成功率はどのくらいなのでしょうか?
実は、自然界におけるアオリイカの捕食成功率を正確に示した公的なデータは、現在のところ見当たりません。
しかし、これまでに解説した「間合いを一瞬で詰める長いリーチ」と「目では追えない神速の攻撃速度」を考えれば、狙った獲物を捕らえる成功率は極めて高いと推測されます。
まさに、海の忍者、あるいはスナイパーと呼ぶにふさわしい存在と言えるでしょう。
まとめ:アオリイカの能力を知れば、エギングはもっと面白くなる
- 触腕は2本あり、他の腕よりはるかに長い。
- 獲物を捕らえるときは胴体の2倍近くまで伸びる。
- その速度はまばたきの10倍速で、目では追えない。
アオリイカの驚異的な能力を知ることで、エギングの戦略も変わってくるかもしれません。
「見えているイカがなぜ抱かないのか?」
「どんなアクションが捕食スイッチを入れるのか?」
そんなことを考えながら、アオリイカとの駆け引きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
こちらの動画では、アオリイカの足や触腕の役割について詳しく解説されています。 アオリイカの部位紹介

