釣り人の間でよく混同される魚に「ソウダガツオ」があります。
カツオと名前は似ていますが、実際には別の種類で、特徴や食味にも大きな違いがあります。
この記事では、ソウダガツオ(ヒラソウダ・マルソウダ)とカツオの違いを、
生態・形態・味・利用法の観点から詳しく解説します。
1. ソウダガツオとは?
・ソウダガツオは、サバ科ソウダガツオ属に属する魚。
・日本近海では主に ヒラソウダ と マルソウダ の2種類が見られる。
・釣り人には「外道魚」とされることも多いが、実は鮮度次第で美味しく食べられる。
2. カツオとの分類学的な違い
・カツオ(学名:Katsuwonus pelamis)はサバ科カツオ属。
・ソウダガツオ(ヒラソウダ Auxis rochei・マルソウダ Auxis thazard)はソウダガツオ属。
➡ つまり「近縁種」ではあるが、属レベルで異なる魚。
3. 外見の違い
カツオ
・体型:やや丸みのある紡錘形。
・模様:背中に縞模様(カツオ縞)が入る。
・大きさ:成魚は50cm以上、時に5kg超え。
ヒラソウダ
・体型:名前の通りやや平たい。
・模様:背に波打つような斑模様がある。
・大きさ:40cm前後が多い。
マルソウダ
・体型:やや丸みが強い。
・模様:背に斑点が散らばる。
・大きさ:40cm前後で、ヒラソウダより丸みがある。
4. 味と食味の違い
カツオ
・赤身が主体で鉄分が強く、力強い風味。
・「初ガツオ」はさっぱり、「戻りガツオ」は脂がのって濃厚。
・タタキや刺身が定番。
ソウダガツオ
・身質が非常に柔らかく、鮮度落ちが早い。
・血合いが多く、クセが出やすい。
・鮮度が良ければ刺身やタタキでも美味しいが、一般的には加工品向け。
利用例
・マルソウダ=「カツオ節」の原料として利用されることが多い。
・ヒラソウダ=鮮度が良ければ刺身やタタキで人気。
5. 漁師・釣り人の評価の違い
・カツオ=市場価値が高く、寿司・刺身の定番。
・ソウダガツオ=価格は安く、釣りでは外道扱いされがち。
・ただし、釣りたてを氷でしっかり締めれば驚くほど美味しい。
6. 科学的まとめ
・カツオ=カツオ属。食味・市場価値が高い赤身魚。
・ソウダガツオ=ソウダガツオ属。身質が柔らかく加工品向けだが、ヒラソウダは刺身でも美味。
・違いは「属」「外見」「鮮度保持力」「利用法」に現れる。
まとめ
・カツオは寿司ネタの王道。
・ヒラソウダは鮮度が命。
・マルソウダは加工品に最適。
見た目は似ていても、実際の扱いや食味は大きく異なります。
釣りで釣れた際は「ヒラソウダかマルソウダか」を見分け、適切に処理することで、美味しく食べることができます。


