南紀地方の堤防や河口で、秋から冬にかけて盛んに釣れる「メッキ」。
小さなサイズながら力強い引きで人気ですが、果たしてそのうち何%が無事に成魚まで
成長できるのでしょうか?
今回は、自然界の厳しい現実とともに、メッキの生存率について解説します。
メッキとは?
・カスミアジ、ギンガメアジ、ロウニンアジ、オニヒラアジなどの幼魚を総称して「メッキ」と呼ぶ。
・秋に黒潮に乗って南紀地方の沿岸にやってくる。
・サイズは10〜20cm前後が中心で、ルアーや餌釣りでよく釣れる。
メッキの生存率はわずか「1%以下」
自然界では、産卵された卵から成魚に育つまでに生き残る確率は非常に低いです。
・産卵数は数十万〜数百万粒にのぼる。
・卵 → 仔魚 → 幼魚 → 成魚と成長する過程で、多くが捕食される。
・特に幼魚期はカマス、サワラ、ヒラメ、タチウオなどの捕食対象になりやすい。
研究や漁業データを参考にすると、成魚まで残れるのは0.1〜1%程度と考えられています。
南紀地方ならではの要因
・黒潮の影響で暖かい水温に恵まれているため、餌は豊富。
・一方で回遊魚(ブリ、サワラ、カマスなど)が多く、捕食圧も高い。
・そのため、南紀で釣れるメッキもほとんどは冬の寒さや捕食で淘汰され、翌年まで生き残る個体は少数。
成魚になるメッキの未来
・生き残ったわずかな個体は、やがて沖合へ移動して成長を続ける。
・ギンガメアジは群れで30〜50cmへ、ロウニンアジは数十kgの怪物サイズへ育つ。
・南紀で釣れる小さなメッキが、将来的には南洋の海で大物釣りの対象になるわけです。
まとめ
・南紀地方で釣れるメッキは、卵から成魚までの生存率は 0.1〜1%程度。
・捕食圧が高く、自然淘汰でほとんどが生き残れない。
・わずかに生き残った個体は外洋へ回遊し、大型のヒラアジ類へと成長する。
・「小さなメッキの群れの中に、未来のロウニンアジやオニヒラアジがいる」と考えると、釣りもより面白くなる。


