アオリイカ(Sepioteuthis lessoniana)は、日本全国の沿岸で釣り人に人気のターゲット。
特にエギングでは、居着き型と回遊型の違いを理解することで釣果が大きく変わります。
この記事では、エンペラ(ヒレ)のサイズを手がかりに、両者の生態的・行動的な違いを
科学的根拠と釣り人心理を交えて解説します。
🦑 居着き型と回型の違いとは?
🔍 エンペラのサイズがカギ
アオリイカの見分け方として、胴体の両側に広がる「エンペラ(鰭)」のサイズが注目されています。
- エンペラが大きい個体:広範囲を移動する「回遊型」
- エンペラが小さい個体:特定の場所に定着する「居着き型」
この違いは、単なる形態の差ではなく、生態や釣り方にも深く関係しています。
🌊 回遊型アオリイカの特徴
1. 潮流に乗って広範囲を移動
回遊型は潮通しの良い沖磯や堤防先端などを中心に、潮流に乗って広範囲を移動します。能動的に泳ぐというより、潮に流されながら餌場を探すスタイルです。
2. エンペラが大きく、遊泳力が高い
エンペラが大きいことで、推進力が高く、長距離移動に適しています。これは筋肉量やエネルギー効率にも関係しており、回遊型は体力がある個体が多い傾向です。
3. エギへの反応が良い
回遊型はエギを見慣れていないため、釣り人にとっては「初見のチャンス」。
警戒心が薄く、積極的にアタックしてくることが多いです。
🏝 居着き型アオリイカの特徴
1. 特定の藻場や岩礁帯に定着
居着き型は、藻場や岩礁帯などの地形変化がある浅場に定着します。産卵期には特に藻場が重要な生息地となり、複数の個体が集まることもあります。
2. エンペラが小さく、機動力は控えめ
エンペラが小さいことで、長距離移動には不向き。代わりに、狭い範囲での俊敏な動きや、岩陰に隠れる能力に長けています。
3. エギに対して学習済み
居着き型は釣り場に長くいるため、エギを見慣れており、スレている(警戒心が強い)傾向があります。
釣るにはカラーやアクションの工夫が必要です。
🧠 釣り人心理と戦略の違い
回遊型を狙うなら…
- 潮通しの良いポイントを選ぶ(堤防先端、沖磯など)
- 時合を逃さず、短時間勝負
- 派手なカラーや大きめのエギでアピール
居着き型を狙うなら…
- 地形変化や藻場を丁寧に探る
- スローなアクションで誘う
- スレ対策として餌木のローテーションが重要
🧬 科学的根拠と生態の裏付け
アオリイカは1年で成熟し、産卵後に死を迎える短命な生物です。
そのため、居着き型は産卵場に定着し、回遊型は餌場や産卵場を求めて移動します。
このライフサイクルの違いが、エンペラのサイズや行動パターンに反映されているのです。


