釣り上げた魚や市場で見かけた魚が「丸々と太っている」と、「この魚は食べすぎたのかな?」と思う方も多いでしょう。
しかし実際には、魚が太って見えるのは単なる食べすぎだけが原因ではありません。
むしろ魚にとっては「健康的で美味しい証拠」である場合が多いのです。
ここでは、魚が太っている理由をわかりやすく解説します。
1. 産卵期前の栄養蓄積
魚の体が丸々と太る一番の理由は「産卵に備えた栄養蓄積」です。
ブリ・サバ・イワシなど多くの魚は、卵や白子を大きくするために脂肪や栄養を体内にため込みます。
・産卵前は脂がのっていて美味しい
・産卵後は一気に痩せて味も落ちる
これは釣り人や魚好きにとって常識ともいえる現象です。
2. 餌環境の豊かさ
魚が太っているのは「餌に恵まれた海域にいた証拠」でもあります。
カツオやサバは、餌の小魚やプランクトンを豊富に食べられる環境にいると、短期間で脂がのります。
逆に、同じ種類でも痩せている個体は「餌をうまく捕食できなかった」か「環境に恵まれなかった」と考えられます。
3. 魚種ごとの体質
人間と同じで、魚にも「太りやすい体質」と「太りにくい体質」があります。
・サバ・イワシ → 脂肪率が高く、季節で味の差が大きい
・グレ・チヌ → 比較的太りにくく、身が締まっていることが多い
そのため「丸々したサバ=大当たり」「太ったグレ=珍しい」という見方もできます。
4. 病気や寄生虫の可能性も
注意点として、お腹が異常に膨れている場合は「脂肪や卵」ではなく、
寄生虫や内臓疾患の可能性もあります。
特に釣った魚で「異常に膨らんでいる」「匂いがおかしい」場合は、食べる前に必ず確認しましょう。
まとめ
魚が太っているのは「食べすぎ」だけではありません。
・産卵に備えた自然な栄養蓄積
・豊富な餌環境
・魚種の特性
・時に病気や寄生虫
こうした要素が重なって、魚は丸々と太って見えるのです。
そして釣り人にとっては「太っている=脂がのって美味しい」ケースが多いため、むしろ歓迎すべきサインといえます。

