アオリイカの下足(触腕と触手)の機能を徹底解説|実は“腕”なんです

アオリイカは「イカの王様」と呼ばれ、釣りのターゲットとしても食材としても高い人気を誇ります。

しかし、意外と知られていないのが アオリイカの足の仕組み

一般的に「下足(げそ)」と呼ばれる部分は 10本

このうち 2本が「触腕」、残りの 8本は「触手」 と呼ばれています。

そして驚くことに、これらはすべて「腕」に分類され、イカには人間でいう“脚”は存在しません。


① 触腕(2本)の役割:獲物を捕える“武器”

アオリイカの触腕は、他の8本より長く、先端に大きな吸盤が並んでいます。

この触腕こそが、アオリイカ最大の狩猟武器です。

・普段は体の下に折り畳み、獲物に近づくと一気に伸ばす

・時速20km近いスピードで射出し、魚やエビを捕まえる

・先端の強力な吸盤とカギ爪で獲物をしっかりホールド

アジ釣りでアオリイカが一瞬で抱きつくシーンは、この触腕の動きによるものです。


② 触手(8本)の役割:捕えた獲物を固定する“支え”

触腕で捕まえた獲物を、そのままでは取り逃がしてしまいます。

そこで活躍するのが残りの8本の触手です。

・吸盤でしっかりと相手を押さえ込み、逃げられないよう固定

・自分の口(カラストンビ=クチバシ状の歯)へと獲物を運ぶ

・エサを食べる際の細かな操作を担う

釣り人がヤエン仕掛けやエギにイカが「ガッチリ抱きつく」ように見えるのは、この触手による動作です。


③ 下足全体の役割:移動と防御にも関与

下足(触腕+触手)は捕食だけでなく、移動や防御にも関わります。

・岩場や海底で体を支える
・敵から攻撃を受けた際、触手で墨を広げる動作を助ける
・抱卵期には卵を岩の隙間に器用に産み付ける

つまり、下足は 「狩り」「食事」「生存」 のすべてに直結する重要な器官なのです。


④ なぜ“足”ではなく“腕”なのか?

「下足」と呼ばれるので足のように思われますが、生物学的には すべて“腕”

イカの移動は主に ヒレ(エンペラ)漏斗(ジェット噴射口) によって行われるため、下足は歩行には使われません。

つまり、イカの「ゲソ」は 腕=操作器官 であり、人間の手に近い役割を持つのです。


⑤ 釣り人が知っておくと役立つ知識

・エギングでは「触腕で最初に抱きつく」ため、触腕先端に針が掛かることが多い

・ヤエン釣りでは「触手で抱え込む」ため、掛け方に工夫が必要

・調理では、触腕は筋肉質で噛み応えがあり、触手は細かく刻んで料理に使われる

この仕組みを理解すれば、釣りでのヒット率や調理での活用法にも差が出ます。


まとめ

アオリイカの下足は10本。

そのうち2本が 触腕(捕獲用の武器)、残り8本が 触手(固定・操作用の支え)

そして、それらはすべて「腕」に分類され、イカの生存を支える万能器官です。

釣り人にとっては「エギやアジにどう抱きつくか」を理解する手がかりに。

料理人にとっては「どの部位をどう活かすか」の工夫につながります。

アオリイカをもっと深く楽しむために、下足の秘密を知っておきましょう。

アオリイカの下足は10本。そのうち2本が 触腕(捕獲用の武器)、残り8本が 触手(固定・操作用の支え)。釣太郎

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