第2章 2-2 学習能力と記憶力|賢いアオリイカの意外な一面

アオリイカは「学ぶ」生き物

アオリイカは魚とは異なり、高い学習能力と記憶力 を持つといわれています。
研究でも「同じ刺激を繰り返すと反応を変える」「一度危険を感じた動きを覚えて避ける」といった行動が確認されています。

釣り人にとってこれは、「何度も同じ誘いをすると見切られる」 ということを意味します。


危険を学習する力

一度エギに抱きついたものの、違和感を覚えて吐き出したイカは、その後しばらく同じエギには反応しにくくなります。
これがいわゆる 「スレる」 状態です。

また、ヤエン釣りやウキ釣りで掛け損ねた場合も、同じエサを追わなくなるケースが多く見られます。
つまりアオリイカは、失敗や危険を学習し、行動を変える 生き物なのです。


記憶力の高さ

アオリイカは寿命が1年ほどと短いにもかかわらず、記憶力を活かして効率的に生きています

例えば、過去にエサが豊富だったエリアを覚えておき、再び訪れることがあります。
また、警戒心を強めた個体は長時間その状態を維持し、なかなか釣らせてくれません。


集団行動と学習の連鎖

秋の新子シーズンなど、群れで行動しているときには、「一匹が危険を感じると群れ全体が逃げる」 現象がよく見られます。

これは群れの中で学習が連鎖しているようなもので、釣り人にとっては一度のミスが 群れ全体を散らしてしまうリスク につながります。


釣りへの応用

アオリイカの学習能力を踏まえると、釣り方には次の工夫が有効です。

・同じエギを使い続けず、カラーやサイズをローテーション する
・シャクリ方やフォール時間を変えて、新しい刺激 を与える
・一度ミスしたポイントは、時間を空けて再挑戦 する

こうした工夫を意識するだけで、釣果は大きく変わります。


まとめ

アオリイカは短命ながら、学習能力と記憶力を駆使して賢く生きる生き物 です。

危険を感じれば避け、安心できる動きや匂いには積極的に反応する。
釣り人にとっては「いかに学習されないようにするか」がカギであり、仕掛けや誘い方に変化を加えることが釣果アップのポイントになります。

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