魚を釣るとき、私たち人間が見落としがちな要素が 「匂い」 です。
魚は目や側線だけでなく、嗅覚によって餌を探し、仲間を見分け、危険を察知 しています。
さらに、一部の魚は 匂いを記憶し、学習する能力 を持っていることも分かっています。
今回は「魚の匂いと習性」について、釣り人目線で詳しく解説していきます。
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魚は匂いで何を判断しているのか?
① 餌を探す
魚は水中に溶け込んだアミノ酸や油分を敏感に感知します。
例えば
・サメは血の匂いを数百m先で感じ取る
・ウナギはアミノ酸に反応して活発に動く
・アオリイカもアジの体液に強く反応する
といった例があります。
② 仲間を見分ける
群れで生活する魚(アジ・イワシ・サバなど)は、仲間の体表から出る匂いで群れを維持しています。
匂いで同種を識別し、外敵や異種との区別を行うのです。
③ 危険を察知する
魚は傷ついた仲間から発せられる「警報フェロモン」に反応し、瞬時に逃げる習性があります。
これは 匂いによる危険信号 と言えます。
匂いの記憶・学習能力を持つ魚
研究によれば、一部の魚は匂いを学習し、記憶する能力を持ちます。
・サケは生まれた川の匂いを覚えていて、回遊の末に再び同じ川へ戻る。
・コイは与えられたエサの匂いを学習し、特定の匂いにだけ強く反応するようになる。
つまり、魚にとって匂いは一時的な刺激ではなく、長期的な行動パターンを左右する重要な要素 なのです。
人間由来の匂いは警戒されやすい
釣り人が注意すべきなのは、人間由来の匂い。
・日焼け止めクリーム
・石けんや洗剤
・タバコの匂い
・ハンドクリームや整髪料
こうした人工的な匂いは、魚にとって「自然界に存在しない異臭」であり、警戒心を高めてしまう可能性が高いのです。
釣りで活かすコツ
① エサやルアーに匂いをプラス
アミノ酸やオキアミ汁などの「集魚剤」を使えば、魚を寄せやすくなります。
② 不要な匂いをつけない
エサやルアーに触れる前に、手を海水で洗うのがおすすめです。
③ 匂いの習性を利用する釣り
ウナギやナマズ釣りでは、匂いの強いエサ(ドバミミズや魚の切り身)が特に有効です。
まとめ
魚は匂いによって
・餌を探す
・仲間を見分ける
・危険を察知する
という重要な判断をしています。
さらに、サケやコイのように匂いを記憶・学習できる魚も存在します。
一方で、人間由来の匂いは警戒されやすいため、釣り人は 「自然な匂いを残し、不自然な匂いを避ける」 ことが釣果アップの秘訣となります。


