アオリイカ(ケンサキイカやスルメイカと並ぶ人気ターゲット)は、もともと春から初夏にかけて産卵することで知られていました。
しかし近年、温暖化や海水温の上昇により、年間を通じて産卵が確認される ようになっています。
今回はAIシミュレーションを行い、月ごとの産卵比率(%) を試算しました。
アオリイカの産卵行動と環境要因
アオリイカの産卵にはいくつかの条件があります。
・水温:産卵適温は18〜24℃前後。
・藻場や沈み木:卵を産み付ける場所が必要。
・親イカの成熟周期:寿命が約1年と短いため、成長速度によって産卵時期がずれる。
特に近年は、黒潮や暖流の影響で冬でも水温が下がりきらない地域が増えており、秋や冬でも小規模な産卵が見られる のです。
AIシミュレーション:月別産卵率(%)
以下は、紀伊半島〜四国沿岸をモデルとしたAI予測シミュレーションです。
※100%を年間の産卵総量とした場合の比率。
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1月:2%(水温が低いため少ないが、局地的に産卵あり)
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2月:3%(外洋側で小規模な産卵)
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3月:6%(早い群れが藻場に産卵開始)
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4月:12%(本格的な春産卵が始まる)
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5月:18%(最盛期。藻場に多数の卵塊)
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6月:17%(引き続きハイシーズン)
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7月:12%(やや減少するが安定して産卵)
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8月:9%(夏場の産卵。新子が出現し始める)
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9月:7%(水温が高い海域では産卵継続)
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10月:6%(新子世代の一部が早期産卵)
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11月:5%(水温が下がる前に少数が産卵)
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12月:3%(黒潮域や南方で散発的に確認)
シミュレーション結果まとめ
・春(4月〜6月)が 全体の約47% を占める最盛期。
・夏(7月〜9月)も 約28% と多く、秋イカ釣りの裏付けとなる。
・冬(12月〜2月)でも 約8% の産卵が発生している。
つまり、アオリイカは「春だけ産卵するイカ」ではなく、1年を通じて小規模な産卵を繰り返す種 に変わりつつあると考えられます。
釣り人へのポイント
・春:大型の親イカが狙える。産卵床周辺は実績大。
・夏:新子が多く、エギング初心者にも最適。
・秋:成長した若イカが多く数釣りが可能。
・冬:水温が高い場所を狙えば思わぬ良型が出る。


