パスタやリゾット、パエリアなど世界各国で人気を集める「イカ墨料理」。
その黒いソースやスープの深みある味わいは、一度食べるとクセになる独特の魅力を持っています。
しかし「イカ墨ってどのイカから採れるの?」「どうやって集めているの?」と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
本記事では イカ墨料理に使われるイカの種類・採取方法・保存方法・栄養分 を詳しく解説します。
イカ墨料理に使われるのはモンゴウイカ?
結論から言うと、イカ墨料理で最もよく利用されるのはモンゴウイカ(コウイカの仲間) です。
なぜモンゴウイカなのか
・墨袋が大きい:アオリイカやスルメイカに比べて、モンゴウイカの墨袋は容量が多い。
・墨の質が濃厚:粘度が高く、料理にしたときコクと旨味を出しやすい。
・漁獲量が安定:地中海沿岸や日本の各地で比較的安定して漁獲されている。
このため、パスタやリゾットに使われる市販の「イカ墨ペースト」の原料は、ほとんどがモンゴウイカ由来です。
イカ墨の採取方法
「イカが自ら吐いた墨」を使っているわけではありません。
実際には 漁獲されたイカの墨袋を丁寧に取り出す作業 が行われます。
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イカを処理する際に、胴体を開き内臓を取り出す。
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墨袋を傷つけないようにピンセットや手で慎重に摘出。
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墨袋ごと冷凍、または袋を破って墨を集める。
工場ではこの墨をろ過・殺菌して、ペースト状や粉末状に加工します。
料理用の「イカ墨ソース」や「イカ墨パウダー」が流通しているのは、この工程があるためです。
保存方法
イカ墨は非常にデリケートな素材です。
一般的な保存方法
・冷凍保存:墨袋ごと凍らせるのが最も劣化を防げる方法。
・ペースト加工:塩やオイルを加えて酸化を防止し、瓶詰めにする。
・乾燥粉末化:インスタント食品やレトルト用に使われる形態。
冷蔵では劣化が早く、数日で風味が落ちるため、市販品はほとんどが冷凍または加工品です。
イカ墨の栄養分
「色が真っ黒な液体に栄養なんてあるの?」と思われがちですが、実は栄養豊富です。
主な栄養素
・タウリン:疲労回復、肝機能向上。
・メラニン色素:抗酸化作用。
・アミノ酸(グルタミン酸など):旨味成分として知られる。
・鉄分・亜鉛:貧血予防や免疫力サポート。
さらに、イカ墨には 抗菌作用や胃粘膜保護効果 があることが研究で報告されています。
そのため「体に優しい天然のサプリメント」としても注目されているのです。
まとめ
・イカ墨料理に使われるのは、主に モンゴウイカの墨。
・採取は 漁獲後に墨袋を丁寧に取り出す作業 で行われる。
・保存は 冷凍やペースト加工 が主流。
・栄養分は タウリン・アミノ酸・鉄分 などが豊富で健康効果も期待できる。
イカ墨は単なる色付けではなく、旨味や栄養を兼ね備えた万能食材です。
「見た目は真っ黒でも、味わいは奥深い」――。
これこそが世界中で愛される理由と言えるでしょう。

