堤防でサビキ釣りや小物釣りをしていると、アジやイワシを狙っているはずなのに
「赤っぽい小魚」ばかり釣れてしまった経験はありませんか?
それが関西を中心に「アカジャコ」と呼ばれる魚です。
実際の正体は ネンブツダイ や クロホシイシモチ で、どちらもテンジクダイ科の仲間です。
外道扱いされることが多いものの、実は面白い生態を持ち、料理すれば美味しく食べられる魚でもあります。
ここでは「アカジャコ」の詳細を 釣り人視点+生態解説+食味情報 の3本柱でご紹介します。
1. 「アカジャコ」という呼び名の正体
◆ 地方名のひとつ
・「アカジャコ」は和歌山・関西地方を中心に使われる俗称。
・「アカ=体色が赤っぽい」「ジャコ=小魚」の意味から来ています。
・釣り人の間では総称的に ネンブツダイ・クロホシイシモチ をまとめて呼ぶことが多い。
◆ 釣り人から見た存在
・サビキ釣りの仕掛けに群れで掛かり、アジ釣りの邪魔をするため「外道」扱いされやすい。
・ただし群れで釣れるため、初心者や子どもには「釣れる楽しさ」を体感させてくれる魚でもある。
👉 正式名称ではなく、地方や釣り人の間で浸透した呼び名なのです。
2. ネンブツダイの特徴
◆ 基本情報
・スズキ目テンジクダイ科
・体長:10cm前後、最大でも15cmほど
・分布:日本の太平洋側・日本海側ともに広く分布、沿岸の岩礁や堤防周りに大群で生息
◆ 見た目の特徴
・赤褐色の体色で透明感がある
・腹側が透けて内臓が見える個体も多い
・全体的に赤みが強く、光に当たると鮮やかに見える
◆ 生態
・夜行性で、昼間は岩陰やテトラに群れて潜む
・夜になるとプランクトンや小型甲殻類を捕食
・繁殖期にはオスが卵を口の中で守る「口内保育」を行う
👉 ネンブツダイは「アカジャコ」の代表格で、最もよく釣れるタイプです。
3. クロホシイシモチの特徴
◆ 基本情報
・同じくテンジクダイ科に属する
・体長:10~15cm程度でネンブツダイと大差なし
・堤防や浅場の岩礁に多く生息
◆ 見た目の特徴
・体色は赤褐色でネンブツダイとそっくり
・違いは エラ後方に黒い斑点があること
・この黒斑から「クロホシ=黒い星」という名が付いた
◆ 生態
・群れを作り堤防周辺に生息
・ネンブツダイと同じく夜行性で小エビやプランクトンを食べる
・繁殖期には口内保育を行い、オスが卵を育てる
👉 ネンブツダイとクロホシイシモチを見分けるには「エラの後ろに黒斑があるかどうか」が最大のポイントです。
4. 堤防釣りでのアカジャコの位置付け
◆ サビキ釣りの外道
アジを狙ってサビキ仕掛けを落とすと、アカジャコが大群で食いつきます。
そのため「アジが釣れない原因=アカジャコが多いから」という状況がよくあります。
◆ 群れのサイン
アカジャコが釣れる=今はアジが寄っていない、という判断材料になります。
逆にアカジャコが消えたときは、アジやイワシが回遊してきたサインのこともあります。
◆ 初心者向けの魚
引きは弱いですが、とにかく数が釣れるため、釣り初心者や子どもには「楽しさを感じやすい魚」でもあります。
5. 食味と料理方法
「外道」としてリリースされることが多いアカジャコですが、実は食べても美味しい魚です。
◆ 食味の特徴
・淡白でクセがない白身
・小骨が多く食べにくいのが難点
・鮮度落ちが早いため、釣ったらすぐに処理する必要あり
◆ おすすめの料理
・唐揚げ → 小骨ごと食べられるため一番人気
・南蛮漬け → 酢で骨が柔らかくなり、大量消費に向く
・味噌汁・潮汁 → 小魚ながら旨味が強く、出汁がよく出る
👉 サイズが小さいため調理は手間ですが、数が釣れたらまとめて唐揚げにするのがおすすめです。
6. 見分け方のまとめ
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ネンブツダイ → 赤褐色で透明感あり。黒斑なし
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クロホシイシモチ → 赤褐色だが エラ後方に黒斑あり
初心者は混同しやすいですが、この黒点を見ればすぐに判別可能です。
7. まとめ
堤防釣りで「アカジャコ」と呼ばれる魚は、ネンブツダイとクロホシイシモチが代表です。
どちらも堤防で群れを作り、サビキ釣りでよく掛かる小魚。
・釣り人からは外道扱いされがち
・アジの回遊有無を判断する目安になる魚
・唐揚げや南蛮漬けにすれば美味しく食べられる
外道と一蹴せず、一度は食べてみる価値のある魚です。


