オキアミの製造工程とサイズ分けの裏側 〜釣り人が知らないエサ作りの秘密〜

1. オキアミはどこから来る?

多くの釣り人が使っている冷凍オキアミは、実は南極海や南米チリ沖で漁獲されたものです。
漁船は巨大な網でオキアミを一度に数トン単位で捕獲し、
その場で急速冷凍することで鮮度を保っています。

  • 漁獲直後に急速冷凍 → 鮮度と色をキープ

  • 大型冷凍ブロック化(20〜25kg) → 工場で扱いやすくする

  • 輸送はマイナス20℃以下の冷凍コンテナで日本へ


2. 工場での解凍と前処理

日本に到着したオキアミは、まず低温の塩水または真水で半解凍されます。
完全解凍してしまうと身が崩れやすくなるため、
「中まで凍っているけど表面だけ柔らかい」状態に調整します。

この時点で

  • 海藻片

  • 小魚

  • 不良品(色落ち・潰れ)
    などの異物を取り除きます。


3. サイズ分けの仕組み

オキアミのサイズ分けは主にふるい式(メッシュ)と水流選別式を使います。

① ふるい式選別

  • ステンレス製の網を複数段重ね、網目の大きさを変える

  • 小さいオキアミは下に落ち、大きいものは上に残る

  • 効率的に「S・M・L・LL」に分別できる

② 水流選別

  • 水槽内で一定方向に水を流す

  • 大きく重い個体は沈み、小さい軽い個体は流される

  • ふるい式と併用することで精度アップ


4. サイズ規格の目安(釣り餌用)

サイズ 長さ 主な用途
S 約2〜3cm サビキ用撒き餌・小型魚狙い
M 約3〜4cm グレ・チヌ・マダイ汎用
L 約4〜5cm 大型マダイ・青物向け
LL 約5cm前後 モンスター級狙い・特別用途

5. 付け餌と撒き餌の行き先

  • 形がきれいで透明感があるもの → 付け餌用(高品質・高価格)

  • 割れ・潰れ・変色あり → 撒き餌用(価格を抑えて大量販売)


6. 釣り人への影響

この製造工程を知っておくと、

  • 釣り場でのエサ選びが正確になる

  • サイズごとの特徴を活かせる

  • 釣果アップにつながる

つまり、「S〜LLの違い」を理解して使い分けることが釣果の差になります。

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