🦐 海老の養殖が難しいのはなぜ? 魚の養殖との違いを徹底解説!
近年、持続可能な食料供給の手段として、魚の養殖は世界中で盛んに行われています。
しかし、魚と並んで人気の高い海老は、養殖のニュースをあまり耳にしませんよね。
なぜ海老の養殖は魚に比べて難しいのでしょうか。
この記事では、海老の養殖が抱える特有の課題と、魚の養殖との違いについて詳しく解説します。
1. 海老の養殖が抱える3つの大きな課題
海老の養殖が難しい主な理由は、以下の3つです。
これらの課題が、大量生産を困難にしています。
① 病気に弱い
海老は非常に病気に弱い生き物です。
養殖池という限られた空間に多数の個体を飼育するため、一度病気が発生すると、瞬く間に全体に広がってしまいます。
特に、ウイルス性の病気は致死率が高く、壊滅的な被害につながることも少なくありません。
病気の予防と早期発見が、養殖成功の鍵となります。
② 共食いをする
海老には、脱皮したばかりの仲間や小さい個体を食べてしまう「共食い」の習性があります。
脱皮直後の海老は体が柔らかく、無防備な状態です。
養殖池では、脱皮のタイミングが個体ごとに異なるため、共食いによって多くの海老が失われてしまいます。
これを防ぐためには、広大な養殖施設や高度な管理技術が必要となり、コストが増大します。
③ 水質管理が非常に難しい
海老は水質の変化に非常に敏感です。
特に、アンモニアや亜硝酸といった排泄物由来の物質が蓄積すると、すぐにストレスを感じて死んでしまいます。
常に清浄な水を供給し続ける必要があり、水質管理には多大な労力とコストがかかります。
また、海水温の変動にも弱いため、温度管理も重要な課題です。
2. 魚の養殖との決定的な違い
魚の養殖は、海老の養殖と比べてなぜ盛んなのでしょうか。
その理由は、魚が持つ生物学的な特性にあります。
〇 魚は海老よりも病気に強い
魚の中には、比較的病気に強い種類が多くいます。
また、ワクチンを投与することで、病気の発生を抑えることが可能です。
これにより、一度に多くの個体を飼育しても、海老ほど壊滅的な被害を受けるリスクが低くなります。
〇 共食いの問題が少ない
魚も共食いをすることがありますが、海老ほど頻繁ではありません。
特に、養殖されている魚種(マグロ、ブリ、タイなど)は、適切な餌と飼育環境を整えることで、共食いを大幅に減らすことができます。
これにより、海老のように多くの個体が失われる心配が少なくなります。
〇 餌や飼育環境の管理がしやすい
多くの魚は、海老ほど水質の急激な変化に敏感ではありません。
また、配合飼料が確立されており、安定した給餌が可能です。
魚種によっては、生け簀(いけす)を利用した海面養殖も可能であり、設備投資を抑えやすいという利点もあります。
3. まとめ:海老の養殖は進化している!
海老の養殖は、病気、共食い、水質管理といった多くの課題を抱えています。
しかし、これらの問題を解決するために、日々研究が進められています。
例えば、無菌状態で育てる「陸上養殖」や、共食いを防ぐための新しい飼育方法などが開発されています。
将来的には、より安価で安定的に美味しい海老が食卓に届くようになるかもしれません。
今後の海老養殖技術の進化に注目していきましょう。


