釣った魚をクーラーボックスに入れて持ち帰る際、「うろこがすぐ剥がれてしまう魚」と
「ほとんど剥がれない魚」がいることに気づいたことはありませんか?
この違いは、魚の体の構造や生活環境、泳ぎ方の特徴など、複数の要因によって決まります。
この記事では、釣り人必見の「魚のうろこが剥げやすい理由・剥げにくい理由」を科学的視点からわかりやすく解説します。
1. 魚のうろこの役割とは?
魚のうろこは、外敵や障害物から体を守る“鎧(よろい)”のような役割を持っています。
さらに、以下のような働きがあります。
・体表を覆い、細菌感染や外傷を防ぐ
・摩擦抵抗を減らし、スムーズに泳げるようにする
・体内の水分と塩分のバランスを保つ
しかし、このうろこは魚の種類によって強度や密着度が異なり、「簡単に剥がれる魚」と
「剥がれにくい魚」に分かれるのです。
2. うろこが剥げやすい魚の特徴
うろこが取れやすい魚は、体表を保護する粘液が少なかったり、うろこ自体が柔らかいことが多いです。
主な特徴
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うろこが薄く、密着力が弱い
例:アジ、サバ、イワシなどの回遊魚
これらは群れで泳ぎ、敵から素早く逃げることを重視しているため、外皮の耐久性より軽量化が優先されています。 -
表皮の粘液が少ない
粘液はうろこを保護し、剥がれにくくする役割を持っています。
粘液が少ない魚は、網や人の手に触れると簡単にうろこが外れてしまいます。 -
水揚げや衝撃に弱い
アジやサバは網やクーラーボックスでぶつかるだけでうろこが飛びやすい魚の代表です。
3. うろこが剥げにくい魚の特徴
うろこがしっかりと体表に密着し、硬い魚は、多少の衝撃や摩擦では剥がれません。
主な特徴
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うろこが厚く、固い構造を持つ
例:タイ類(マダイ、チダイ)、ブリ、カサゴ、メバルなど
磯場や障害物の多い環境で生息する魚は、外傷を防ぐためうろこが強固です。 -
粘液の量が多く、保護力が高い
粘液が多い魚は、うろこ同士が強く密着し、外れにくくなります。
ブリやヒラメはこのタイプに該当します。 -
生息環境に合わせて進化している
岩礁帯や砂底に住む魚は、外敵や岩との接触を考慮し、うろこが丈夫に進化しています。
4. 魚のうろこ剥がれやすさランキング
釣り人の体感をもとにした、うろこの剥がれやすさランキングを紹介します。
剥がれやすい魚(衝撃に弱い)
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アジ
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サバ
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イワシ
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サンマ
剥がれにくい魚(うろこが強固)
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マダイ
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チヌ
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ブリ
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カサゴ
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メバル
5. 釣った魚のうろこを剥がれにくくする方法
うろこの剥がれを防ぐには、以下の方法が効果的です。
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釣ったらすぐに血抜き・神経締めを行い、暴れて傷つかないようにする
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クーラーボックスの底にタオルを敷き、滑りにくくする
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海水氷を使ってやさしく冷却する(真水氷はうろこを傷めやすい)
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網やバケツで擦れ合わないよう注意する
これらを徹底することで、持ち帰った魚の見た目が美しく保て、鮮度も良好なまま食卓に並べられます。
まとめ|うろこ剥がれの違いは魚の進化と体質による
魚のうろこが剥がれやすいかどうかは、
・うろこの厚さや強度
・粘液の量
・生息環境と泳ぎ方
といった要素で決まります。
アジやサバなどの小型回遊魚は剥がれやすく、マダイやカサゴは剥がれにくい傾向があります。
釣り人はこれを理解し、扱い方や保存方法を工夫することで、魚の美味しさをより良い状態で持ち帰ることができます。


