魚に関する知識は、日常的に語られることが多い一方で、
実は「思い込み」や「昔の常識」がそのまま信じられていることも少なくありません。
今回は、釣り人も料理人も一般の方もついつい信じてしまいがちな、
**「魚に関するよくある間違いベスト10」**をご紹介します。
第1位:赤身魚=マグロだけと思っている
誤解: 赤身魚といえばマグロだけだと思っていませんか?
事実: カツオ・ブリ・サバなども赤身魚です。
赤身魚は筋肉にミオグロビンを多く含み、持久力に優れた遊泳魚です。
逆にタイやヒラメは白身魚で、瞬発力に特化した魚です。
第2位:「白身魚=淡泊でヘルシー」は半分ウソ
誤解: 白身魚は脂が少なくヘルシー。
事実: アンコウやキンキなど、白身でも脂のり抜群の魚がいます。
脂の量は魚種や部位によって違い、
白身=低脂肪というイメージだけでは語れません。
第3位:「魚の血合いは体に悪い」説
誤解: 血合いは臭くて不健康?
事実: 血合いには鉄分やタウリンなど栄養素が豊富です。
ただし、酸化しやすいため、鮮度が落ちると臭みが強くなるのは事実。
鮮度が高ければ、むしろ積極的に食べるべき部位です。
第4位:「魚は水っぽいから肉より栄養がない」
誤解: 魚は水分が多くて栄養が薄い。
事実: 魚は良質なたんぱく質とDHA・EPAの宝庫です。
特に青魚には脳や血管を守る脂肪酸が豊富で、
現代人にこそ必要な栄養が詰まっています。
第5位:「魚の目が濁っている=鮮度が悪い」は一概に言えない
誤解: 目が白っぽい=腐っている。
事実: 活〆処理をすると、死後すぐでも目が濁ることがあります。
正しい判断基準は、体表のぬめり・エラの色・身の張りなどを総合的に見ましょう。
第6位:「アジ・サバは必ず回遊魚」
誤解: アジやサバはいつも群れで回遊している。
事実: 地域によっては**定着型(居着き)**の個体も存在します。
定着型の魚は脂のりがよく、色も濃いめになることがあります。
釣り場でよく見かけるのは、意外と「地付きアジ」だったりします。
第7位:「養殖魚は不自然で味が落ちる」
誤解: 養殖は人工的で美味しくない。
事実: 現代の養殖技術は日々進化しており、天然より脂のりが良いことも。
例えば、養殖ブリやマダイは脂質や味の管理が徹底されており、旬を外しても安定した品質を保っています。
第8位:「海水魚と淡水魚の違いは塩分だけ」
誤解: 体の中の塩分濃度で区別しているだけ。
事実: 浸透圧調整・鱗・内臓構造・腎臓機能など、多くの違いがあります。
海水魚は塩分排出機能が高く、淡水魚は逆に体内の塩分保持機能を持つなど、
生理機能レベルで大きく異なる生き物です。
第9位:「魚の調理でウロコだけ取ればいい」
誤解: ウロコを取れば下処理は完了。
事実: 内臓や血合い、血抜き処理がとても大切です。
特に青魚や根魚は、血をしっかり抜かないと、臭みが残って味が落ちます。
「血抜き=うま味の保持」と覚えておきましょう。
第10位:「魚は死後すぐの方が一番うまい」
誤解: 活け締めしてすぐが一番美味。
事実: 熟成させた方がうま味成分(イノシン酸)が増加します。
死後硬直のピーク後、適切な温度管理と時間の経過によって、
味のピークが訪れます。魚種によっては1〜3日置いた方が絶品です。
【まとめ】知ったつもりが危ない!魚の常識、アップデート
いかがでしたか?
「昔から聞いたことがある」
「誰かが言っていたから」
というだけで信じてしまいがちな魚の知識ですが、
科学や漁業、調理技術の進歩により今では間違いとなっているケースも少なくありません。
釣り人も、魚料理を楽しむ人も、ぜひ正しい知識をアップデートして、
よりおいしく、楽しく、魚と付き合っていきましょう!


