◆ はじめに
夏の南紀地方は、黒潮の恩恵を受けた温暖な海域で、数多くの魚種が狙える人気エリアです。
しかし、7月〜8月にかけての**「高水温」と「酸素濃度の低下」**という見えない環境変化が、釣果や釣り方に大きな影響を与えることをご存知でしょうか?
本記事では、夏の南紀釣りで知っておきたい「水温と酸素の関係」について、釣果アップのヒントを交えながら詳しく解説します。
◆ 表層の水温が上昇し、酸素が減る理由
夏の南紀では、日中の気温が30℃を超える日が続き、海の表層水温も28〜30℃前後に達します。
この状態になると、水中に溶け込める酸素(溶存酸素量)が急激に減少します。
これは科学的にも明らかで、
・水温が高くなるほど、水の中に酸素が溶けにくくなる
・風が弱いと海水の循環が鈍くなり、酸素供給が追いつかない
こうした要因が重なることで、表層から中層の海水は酸欠状態に近づきます。
◆ 魚は酸素を求めて深場や潮通しの良い場所へ
酸素は魚の生命維持に欠かせません。
酸欠状態の海では、魚たちは本能的に酸素の多い場所へと移動します。
具体的には、以下のようなポイントが狙い目です:
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水深のある磯や堤防の先端部
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潮通しの良い岬回りや水道部
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夜間や早朝の浅場(酸素濃度が一時的に回復)
つまり、真昼間に浅場で竿を出しても「魚影がまったくない」という状況になりがちなのです。
◆ 夏の釣果が上がる時間帯と戦略
では、夏の南紀でどう釣ればよいのか?
① 朝マズメと夕マズメを狙う
・この時間帯は気温が下がり、海中の酸素も回復しやすく、魚の活性が上がります。
② 夜釣りにシフトする
・夜は水温も酸素濃度も安定し、特に大型魚や回遊魚の接岸が見られます。
③ 潮通しの良い地形を選ぶ
・外海に面した磯場や岬、潮の流れが強い場所では、酸素も多く魚影が濃くなります。
◆ 見えない「酸素変化」を読める釣り人が勝つ!
釣果に大きく影響するのは、魚が“今”どこにいるかを見極める力です。
その鍵となるのが、「水温」と「酸素濃度」。
・真夏の浅場は“死のゾーン”になりやすい
・魚は水温より「酸素」を優先して動く
・釣り人は“環境の変化”を読むことが重要
このような視点を持つだけで、夏の釣果は確実に変わってきます。
◆ まとめ|夏の南紀釣りは「環境の読み」が勝負
南紀の夏は釣り人にとって魅力的なシーズンですが、海の中では「酸素不足」という目に見えない変化が起きています。
この変化に対応し、
・時間帯を選ぶ
・ポイントを見直す
・釣り方を工夫する
ことが、暑い夏でも安定した釣果を出すための秘訣です。
「なぜ釣れないのか?」ではなく、「魚がどこへ移動しているのか?」を考えることが、
これからの夏釣りの基本戦略となるでしょう。


