本当に美味いウナギ屋の秘密とは?
ウナギ専門店で「活けウナギ使用」と書かれていても、
店によって、味も香りも食感もまるで別物だった――
そんな経験、ありませんか?
「ウナギは活けを使っていれば美味しいはず」と思っていたのに、
・身がかたい
・脂が少ない
・香りが立たない
と感じたなら、それには明確な理由があります。
この記事では、“同じ活けウナギ”でも味に差が出る理由をプロの視点で解説。
明日から“真の名店”が見抜けるようになります。
■ 理由①:ウナギの「個体差」=天然か養殖か、餌の違い
まず前提として、活けウナギといっても、その質はバラバラです。
◆ 養殖でも品質はピンキリ
・水温や水質
・餌の内容(脂の質や量)
・ストレスの有無
これらで、身の締まり方や脂の乗り方が大きく変わります。
◆ 天然ウナギ=必ず美味とは限らない
・天然でも痩せた個体や泥臭いウナギも存在
・時期や場所により味にバラつきあり
つまり「活け」という言葉だけでは、“素材の本当の質”は測れません。
■ 理由②:締め方・下処理の技術に差がある
美味しいウナギは、「活かし方」と「締め方」で決まると言っても過言ではありません。
◆ 活かし管理が悪いと、臭みが出る
・水が汚れていたり、泥抜き期間が短いと臭みの原因に
・エアーポンプが弱い場合も、酸欠で品質劣化
◆ 締めが雑だと、身が締まりすぎて固くなる
・神経締めや血抜きを丁寧にしていないと、硬い・エグい味になりがち
活けウナギでも、「店で締めてすぐ捌く」だけでは足りず、
魚の扱いを“熟知した職人”でなければ美味しさは出せません。
■ 理由③:焼きの技術が段違い
◆ 焼きすぎ → パサパサに
火が強すぎると皮が焦げ、身がボソボソに。
炭の加減、ウナギとの距離感、タレの塗り方――
これらを一つでも間違えると「ただの魚」に落ちます。
◆ 蒸しの工程が甘いと台無しに(関東風)
・蒸し時間が短い→皮が固く、身に火が通りきらない
・長すぎ→旨味が流れ落ち、スカスカ食感に
つまり、“焼き”こそが店ごとの最大の実力差。
素材が同じでも、「誰が焼いたか」で天と地の差が出ます。
■ 理由④:タレの完成度が味を左右する
タレは単なる調味料ではなく、**ウナギ料理の“魂”**とも言われます。
◆ 老舗ほどタレが深い
・何十年も継ぎ足して熟成されたタレ
・炭の香り、ウナギの脂、醤油とみりんのバランスが絶妙
◆ 一方で…
・新店ではタレの味が浅く、ウナギの香ばしさを活かせていないことも
つまり、「タレが薄い=味がぼやける」
素材の良さを**“引き立てるのがタレ”、壊すのもタレ**なのです。
■ まとめ:同じ“活けウナギ”でも味に差が出る理由はこれ!
| 差が出る要素 | 内容 |
|---|---|
| 個体の質 | 天然か養殖か、餌や育成環境 |
| 活かし管理 | 泥抜き、水質、ストレス管理 |
| 締め方 | 神経締め、血抜きの有無 |
| 焼き技術 | 炭火の使い方、蒸しのタイミング |
| タレの完成度 | 熟成度、味の奥行き、塗り重ね技術 |
■ 本当に美味いウナギ屋を見抜くコツは?
✅「タレが控えめでも旨みが強い」
✅「皮が香ばしく、噛むと身がふわっと崩れる」
✅「一口目で“静かに感動”が来る」
そんなウナギ屋こそが、素材・技術・魂の三拍子が揃った名店です。
活けウナギ=美味いと決めつけず、職人の仕事にこそ注目してみてください。
味の奥に、**“技”が見えてくるようになりますよ。


