スーパーや漁港でよく見る人気魚「カツオ」。
そのスピード感ある泳ぎと力強い引きで、釣り人からも絶大な人気を誇ります。
そんなカツオの特徴といえば「群れで行動する」こと。
でも一体、どれくらいの数の群れで動いているのか?
そしてその仲間たちは**“家族”なのか?それとも“他人”なのか?**
今回は、カツオの群れの規模と関係性について、漁業データや生物学の視点から徹底解説します!
● カツオの群れの大きさは?その数は想像以上!
カツオは回遊性の高い魚で、温かい海流(黒潮など)に沿って季節ごとに移動します。
このとき、彼らは**「群れ(スクール)」という集団行動**を取ります。
✅ 一般的な群れの規模
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小規模:数十匹〜数百匹
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中規模:数千匹〜1万匹前後
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大規模:10万匹以上にも及ぶ巨大群れ
特に日本近海では、**黒潮に乗って北上する“春カツオ”**の群れが有名で、
漁船や定置網で1日数トン単位の水揚げがあることからも、その数は圧倒的です。
🌊 豆知識:カツオの群れは、ナブラ(表層で魚が跳ねている様子)としても確認でき、鳥が集まることで発見されることが多いです。
● 群れのメンバーは“身内”?それとも“よそ者”?
ここで気になるのが、**「群れの仲間たちは血縁関係にあるのか?」**という点。
🔍 答えは…ほとんど“赤の他人”です!
カツオの群れは、血縁や家族単位ではなく「同じ体格・年齢・泳ぐ速度」で自然に集まった仲間たちです。
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稚魚のころは数万〜数百万単位で一斉に孵化
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成長とともにサイズや泳力が似た個体同士で群れを形成
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血縁を認識する能力はなく、環境適応・生存率向上のために集団化
つまり、カツオの群れは**「似たようなスペックの他人たちが自然とつるんでいる集合体」**と言えるでしょう。
● なぜカツオは群れを作るのか?
カツオが群れを作るのには、いくつもの合理的な理由があります。
✅ 群れのメリット
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 捕食者からの防御 | 群れることで一匹あたりのリスクが減る(「群れの効果」) |
| 餌の発見効率 | 仲間の動きから餌場の情報を共有できる |
| 水流効率 | 群れで泳ぐことでエネルギー消費が抑えられる |
| 卵の拡散 | 同時に産卵することで種の生存確率を上げる |
つまり、**“身内だから群れる”のではなく、“生き残るために群れる”**のです。
● 群れの構成に変化はある?
はい、あります。
カツオの群れは固定的ではなく、季節・水温・餌の量などに応じてメンバー構成が変化します。
たとえば:
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餌が少ないと分裂して小群に
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回遊の中で他の群れと合流して大型化
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成長段階に応じて「若い群れ」「大人の群れ」ができることも
このようにカツオの群れは柔軟に“合流と分裂”を繰り返しながら、海を旅しているのです。
✅ まとめ:カツオの群れは“血のつながり”ではなく“生き残り戦略”
✔ 群れの数は数千〜10万匹規模にもなる
✔ メンバーは血縁ではなく、体格や泳力で自然に集まった他人同士
✔ 群れる理由は捕食回避・餌確保・エネルギー効率・繁殖成功率の向上
つまり、カツオの群れは「生き残りをかけた戦略的な行動」そのもの。
**社会性よりも合理性で形成される“命の共同体”**とも言えるのです。
魚の世界も、意外とドライで合理的――
でもだからこそ、奥深くて面白いのです。


