■クサフグばかり釣れる!?南紀の釣り場での“あるある”現象
・和歌山県南部(南紀)では、堤防釣り・磯釣り・投げ釣りのあらゆるジャンルで「またクサフグか……」という嘆きが絶えません。
・実際に釣り人からの聞き取りや現場のデータでは、「釣れたフグの8割がクサフグだった」という声が多数。
しかもこのクサフグ、釣れても食べられない・リリースしてもまた釣れる・ハリスや仕掛けを噛みちぎる…。
釣り人にとってまさに“最強の外道”として君臨しています。
■なぜ南紀にはクサフグがこんなに多いのか?考えられる4つの理由
① 温暖な海を好むクサフグにとって南紀は理想的な環境
・クサフグは水温15〜25℃を好む温帯性の魚。
・黒潮の影響で一年を通して水温が高めな南紀は、生息域として非常に快適な場所です。
春〜秋はもちろん、冬でも水温が下がりすぎないため、通年で居着いてしまう個体が多いのです。
② 港・砂地・藻場などクサフグの好む地形が多い
・クサフグは港湾内の静かな場所や砂泥底、藻場の周辺を好んで生活します。
・南紀にはこのようなポイントが多く、特にアジ・サビキ釣り・投げ釣りを行う漁港では密度が高い傾向。
クサフグは雑食性で、オキアミやイソメ、アジの切り身など、なんでも食べてしまいます。
釣り人の仕掛けに対する“反応の良さ”も高密度に見える原因の一つです。
③ 外敵が減り、クサフグの個体数が増加
・本来クサフグの稚魚を捕食していたメジナ・チヌ・アオリイカなどの数が減少傾向にあります。
・そのため、天敵に食われずに成長する個体が多くなり、全体数が増加。
さらに、リリースされ続けることで自然淘汰が働かず、繁殖力だけが強化されている状態です。
④ クサフグは縄張りを持たず、群れで移動しやすい
・ヒガンフグやトラフグは比較的単独行動が多いのに対し、クサフグは群れで動き回ります。
・そのため、仕掛けを入れると群れで一気に寄ってきてエサを奪い合うという現象が発生。
この特徴が「釣り場を選んでも結局クサフグだらけ」という状況を引き起こしているのです。
■クサフグだらけの南紀で釣りを楽しむには?3つの対策
① ハリスをワイヤーにする or フグガードを使う
・クサフグは特にハリスをかじる癖があります。
・通常のフロロカーボンでは歯に負けるので、ワイヤー製のハリスやフグ対策ガード付き仕掛けを導入しましょう。
② エサを変更する(硬い素材・大型エサ)
・オキアミやイソメは最も狙われやすい素材。
・代わりにサザエの殻付き身・イカタン・カニエサなど、硬くて丸呑みされにくいエサが有効です。
③ フグの少ない時間帯・潮位を狙う
・朝マズメや夕方はフグの活性が上がりやすい。
・潮止まり付近や、水温が下がるタイミングを狙うと、多少フグの数を抑えられます。
■まとめ:クサフグの増加は「海の変化」の象徴かもしれない
・クサフグが南紀でこれほど多く釣れるのは、温暖化・天敵の減少・釣り人の影響が複合的に関与していると考えられます。
・そしてこの現象は、もはや「釣りの新しい常識」となりつつあります。
「クサフグばかりで釣りにならん!」と嘆く声がある一方で、子どもたちには楽しい相手にもなり得る存在。
適切な対策をしつつ、フグすらも釣りの一部として楽しむ心の余裕が、南紀の釣りをもっと面白くしてくれるかもしれません。


