夏になると必ず話題になるのが「私ばかり蚊に刺される!」という悩み。
その中でよく耳にするのが「蚊は美味しい血を好むから刺されるんだよ」という説です。
果たしてこれは本当なのでしょうか?
科学的な観点から、この説の真偽を徹底解説します。
結論:血の味は関係ない。ただし「刺されやすい条件」は存在する
・実は蚊は「血液の味」を判断して刺しているわけではありません。
・刺す前に血の成分を評価する能力は蚊にはありません。
・蚊はあくまで**産卵のために必要な栄養(タンパク質)**を得るために血を吸いますが、「美味しい」「不味い」といった感覚は持っていません。
・ただし、人によって刺されやすい・刺されにくい体質は確かに存在します。
蚊が好むのは「におい」と「体の特徴」
蚊がターゲットを選ぶ基準は、主に以下のような要素です。
① 二酸化炭素の排出量
・人は呼吸で二酸化炭素を吐き出しますが、代謝が活発な人ほど多く排出します。
・体格が大きい人・運動後の人・妊婦・子供は比較的CO₂排出量が多くなり、蚊に狙われやすくなります。
② 体温
・蚊は温かい対象物を好みます。
・代謝が高い人、運動後、飲酒後は体温が上昇しやすく、蚊にとって「見つけやすいターゲット」になります。
③ 皮膚のにおい(皮膚常在菌)
・汗や皮脂が分解されることで、蚊が好む独特なにおいが発生します。
・乳酸・アンモニア・脂肪酸などの成分が関係しています。
・皮膚の菌バランスによってこのにおいは人それぞれ異なります。
④ 血液型の影響も?
・一部の研究では、O型の人が刺されやすいというデータもあります。
・しかし、血液型の影響は比較的小さく、上記①〜③の要素の方が遥かに重要です。
蚊は血を吸うまで「血の中身」を知らない
・蚊が血を吸う理由は、卵の発育に必要なタンパク質を得るため。
・しかし、吸血前に血液の中身(栄養価・味・成分)を確認することはできません。
・あくまで外的なにおいや体温などを手がかりに刺しているのです。
「美味しい血」という表現の正体
・よく言われる「美味しい血」とは、正確には蚊にとって魅力的に感じる体質を指していると考えられます。
・つまり、
・汗の成分
・体温の高さ
・CO₂排出量
・皮膚表面のにおい成分
これらの条件が揃う人は「刺されやすい=美味しい血を持つ」と誤解されやすいのです。
刺されやすい人ができる対策
蚊に刺されやすい体質の方は、以下の対策が有効です。
・汗をこまめに拭き取る(乳酸や皮脂を減らす)
・黒色系の服は避ける(視覚的に目立たなくする)
・風通しを良くする(蚊は飛行が苦手)
・虫よけスプレーを活用(忌避成分で寄せ付けない)
まとめ
・「蚊は美味しい血を好む」は科学的には誤り。
・刺されやすさは、におい・体温・呼吸・皮膚常在菌などが影響している。
・適切な対策をとれば、刺されるリスクは大きく減らせる。
蚊の行動メカニズムを理解することで、夏のアウトドアや夜釣り、キャンプもより快適に過ごせます。
ぜひこの知識を役立ててください!


