イサギ(イサキ/正式名:イサキ Parapristipoma trilineatum)は全国的に漁獲量が減少傾向にあると言われています。
特に西日本を中心に「昔より釣れなくなった」「型が小さくなった」という声が増えており、漁業者や釣り人の間でも注目されています。
■ イサギ減少の主な原因とは?
・① 海水温の上昇
イサギは比較的冷たい潮流(親潮・黒潮のぶつかり合う海域)を好む魚ですが、近年の海水温の上昇により、産卵場所や回遊ルートがズレたり、稚魚の生残率が下がることが指摘されています。
特に黒潮の蛇行が続く年は、南紀エリアや九州南部で極端に釣れない年があることも。
・② 漁獲圧の増加(釣り・網漁)
イサギは夏の高級魚として人気が高く、産卵期(6~8月)に集中して漁獲される傾向があります。
特に「群れで釣れる」ため、釣り・定置網・底引き網などによって一気に獲られてしまうリスクが高いのです。
さらに、産卵期の漁獲=次世代の減少に直結するため、資源の回復が追い付きにくい状態です。
・③ 磯焼け・藻場の消失
イサギの稚魚は海藻や岩礁帯で育ちますが、近年はウニの増殖や温暖化により、藻場の消失=「磯焼け」が広がっています。
そのため、成長環境が悪化していることも、個体数の減少に影響しています。
■ 地域ごとの傾向
| 地域 | 状況 |
|---|---|
| 和歌山南紀 | 年によりムラが大きいが、全体的に釣果は減少傾向 |
| 四国太平洋側 | 水温が高すぎる年は釣果が悪くなる |
| 九州西岸(天草など) | 近年やや回復傾向も、かつての大漁には届かず |
| 三重県 | 小型化が目立ち、サイズの良い個体が少ない |
■ 今後の展望と釣り人の意識
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産卵期の乱獲を避ける自主規制
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リリースサイズの設定(25cm未満など)
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禁漁区・産卵保護区の設置
など、資源を守る取り組みが一部では始まっており、釣り人にもその意識が求められています。
■ まとめ
イサギはかつて「堤防でも爆釣できる」魚でしたが、現在は水温上昇や漁獲圧の増大により、全国的に減少傾向にあります。
今後も安定して釣果を得るためには、自然の変化を理解し、持続可能な釣り方を心がけることが必要です。


