春から初夏にかけて魚屋に並ぶ、ちょっと変わった小さなイカ——
それが**「ミミイカ」**です。
名前に「耳」とある通り、独特のヒレを持ち、その見た目の可愛さと希少性から近年注目が高まっています。
この記事では、「ミミイカってどんなイカ?」という疑問に答える形で、その特徴、生態、食べ方までを詳しくご紹介します。
◆ ミミイカの名前の由来と特徴
・「ミミイカ」はその名の通り、耳のような丸いヒレを持つ小型のイカです。
・正式名称:ミミイカ(耳烏賊)
・分類:頭足類(イカの仲間)でありながら、墨袋がないという珍しい特徴を持っています。
・体長:約2〜4cm程度と非常に小さく、掌にすっぽり収まるサイズ。
主な特徴まとめ:
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| ヒレの形 | 耳のような丸く大きなヒレ(遊泳ヒレ) |
| 墨袋の有無 | なし(墨を吐かない) |
| 体色 | 赤褐色〜半透明、細かい斑点あり |
| 大きさ | 成体でもわずか2〜4cm程度 |
◆ ミミイカの生息場所と旬
・主に内湾や浅い海の砂泥底に生息しています。
・特に山陰地方(鳥取県・島根県)や瀬戸内海沿岸で多く確認され、春〜初夏にかけて水揚げが増えます。
・一般の釣りで狙える魚ではなく、底引き網や定置網に混じって獲れることがほとんどです。
◆ ミミイカの味と食べ方|小さいけど絶品!
ミミイカは見た目のユニークさだけでなく、味も一級品です。
ミミイカの食味ポイント:
・身は柔らかく、ほんのりと甘味がある
・クセがなく食べやすい白身
・内臓ごと食べられるため、ワタの旨味も楽しめる
・1匹が小さいため、丸ごと調理に向いている
主な調理例:
| 調理法 | 特徴 |
|---|---|
| 天ぷら | カリッと揚がり、身はふわっと甘い。おつまみに最高。 |
| 煮付け | 醤油と砂糖で甘辛く煮ると、内臓のコクが引き立つ。 |
| 炒め物 | オリーブオイルやバターとの相性も◎。にんにく炒めも人気。 |
| 酢味噌和え | 鮮度が良いものはサッと湯通しして酢味噌で。 |
◆ ミミイカの市場流通と価格
・漁獲量が少なく、スーパーに並ぶこと自体が稀です。
・特に鮮度保持が難しいため、地元漁港周辺でのみ流通することが多いです。
・2025年5月現在、鳥取産のミミイカ3杯入りで約238円〜397円と、比較的手頃な価格で販売されることも。
◆ まとめ|春の味覚「ミミイカ」は小さな宝石
ミミイカは、その小さな体に美味しさと個性がぎゅっと詰まった春の珍味。
釣り人が自ら狙う機会は少ないものの、見つけたらぜひ試してほしい海の恵みです。
丸ごと食べられて下処理も簡単、しかも美味。
春〜初夏限定の味覚として、ぜひ一度ご賞味ください!


