釣り場ではよく「魚は物音に敏感だから静かに!」といわれます。
でも考えてみると魚に耳は見当たりません。
それなのに、どうして魚は音を聞き取り、しかもとても敏感に反応できるのでしょうか?
ここでは、魚の「聴覚の仕組み」を釣り人向けにわかりやすく解説します。
■ 魚の耳はどこにある?
実は、魚にも「耳」があります。
ただし、外からは見えないだけです。
魚の耳は
・頭の中(頭蓋骨の中)に隠れて存在
・耳石(じせき)と呼ばれる小さな器官が、聴覚を担っています
つまり、魚は体の内部で音を感じ取っているのです。
■ 魚が音を感じる仕組み
魚は以下の二つの方法で音を感じ取っています。
① 耳石(じせき)による聴覚
・耳石は、魚の内耳にある固い小さな石状の器官です。
・水中の音波(振動)が魚の体全体を通して伝わり、耳石に到達。
・耳石が振動することで、音を感知します。
このため、
魚は水を伝わる低周波の音に非常に敏感です。
特に大きな物音や衝撃音には強く反応します。
② 側線(そくせん)による振動感知
・魚の体側にある「側線」は、水の動きや微細な振動を感知するセンサーです。
・音が水中を伝わると、側線でもその振動を検知します。
つまり、
耳だけでなく、体全体でも振動を感じているのです。
側線は、特に近距離の小さな音や水の流れの変化に敏感です。
■ なぜ魚は音に敏感なのか?
・水中では、空気中よりも音が約4~5倍の速さで伝わります。
・しかも、減衰(音が小さくなるスピード)も遅いため、遠くの音でもよく響きます。
だからこそ魚は
・外敵の接近
・エサとなる小魚の群れ
・水中で起こる異変
こういった情報を、音と振動からすばやく察知して行動できるのです。
【まとめ】
魚には目に見える耳はありませんが
・頭の内部にある「耳石」で音を感知
・体表の「側線」で水の振動を検知
この二つを使って、音と振動を敏感に感じ取っています。
釣り人にとっては、
「魚は水中の音に非常に敏感だ」という前提で
・できるだけ物音を立てない
・静かに移動する
・着水音をできるだけ小さくする
この意識が、釣果アップに直結します!
【よくある質問】
Q:高い音と低い音、どちらに敏感?
→魚は**低い音(低周波数)**に特に敏感です。
たとえば、大きな足音や、波止場に響くドンドンという振動音には、驚いて逃げることがあります。
Q:すべての魚種が同じくらい敏感?
→魚種によって違います。
・青物や回遊魚は比較的鈍感ですが、
・根魚(カサゴ、アイナメなど)は音や振動にとても敏感です。


