● はじめに
釣り人の間でよく聞く「水潮(みずしお)」という言葉。
「今日は水潮で全然釣れなかった……」という声もよく耳にします。
でも、そもそも「水潮」とは何なのか?
なぜ釣れなくなるのか?
アオリイカにも影響するのか?
今回は、初心者にもわかりやすく「水潮」について解説します。
● 水潮とは?
水潮とは、大量の雨が降ったあとに、海面近くに真水がたまってしまう状態のことです。
以下のような特徴があります。
・真水が海に流れ込み、比重の軽い淡水が海の表層に溜まる
・海水と混ざりにくく、層ができてしまう
・見た目はあまり変化がないが、魚にとっては「異常事態」
特に湾内や河口、地形的に水がよどむ場所で発生しやすくなります。
● なぜ魚が釣れなくなるのか?
魚は「変温動物」であり、水温や塩分濃度の変化に非常に敏感です。
水潮になると、以下のような理由で活性が急激に落ちます。
・浸透圧の異常
魚の体は海水の塩分濃度に合わせて水分バランスを取っています。
急に淡水が混じると、体内の水分調整がうまくいかなくなり、体に大きな負担がかかります。
・エサがいなくなる
プランクトンやベイト(小魚)も塩分変化に弱く、別の場所へ逃げるため、食べるものが減ります。
・視界や匂いの変化
濁りが出たり、雨水に含まれる有機物が原因で、水質が悪化し、魚の警戒心が高まります。
結果として「まったくアタリがない」「仕掛けを無視される」状況が起こりやすくなるのです。
● アオリイカも釣れないの?
アオリイカも水潮の影響を強く受けるターゲットです。
以下のような特徴があります。
・アオリイカは塩分に敏感
特に産卵期や浅場に入ってきた個体は繊細で、塩分の低い水を嫌います。
・水潮時は底に沈むか、沖に移動
真水が海面に溜まるため、アオリイカはより深場か沖合に逃げる傾向があります。
そのため、ウキ釣りではタナが合わず、エギングでは反応がないことも多くなります。
・例外もある
ただし、急に回復する場合もあるので、潮通しの良い磯や沖向きのポイントでは釣果が出ることも。
● 水潮対策の釣りポイント選び
初心者でもできる「水潮対策」のポイント選びは以下の通りです。
✅ 潮通しの良い外海向きの磯や堤防
内湾よりも潮が動き、真水が滞留しにくい場所がベスト。
✅ 高低差のあるポイントを選ぶ
深場に逃げた魚やイカを狙うために、水深のある堤防や地磯が有利です。
✅ 雨の翌日は避ける
大雨の翌日や、連日の降雨時は水潮のリスクが高くなるため、2~3日晴れた後の釣行がおすすめです。
● まとめ
水潮とは、雨によって海水の塩分濃度が下がり、魚やアオリイカの活性が著しく低下する現象です。
特に初心者が釣果を狙うには、
・潮通しの良い場所を選ぶ
・水深を意識してタナを調整する
・雨の直後は避ける
これらの対策が重要です。
「なんで釣れないんだろう?」と思ったら、もしかするとそれは水潮のせいかもしれません。
自然と向き合う釣りだからこそ、状況を読み解く力が釣果を左右します。


