アオリイカは、甘み、旨み、歯ごたえの三拍子がそろい、イカの中でも特に評価の高い種類です。
その美味しさには科学的な理由があり、釣り人が狙うべきターゲットとしても申し分ありません。
今回は、アオリイカの味の秘密を深掘りします。
アオリイカの美味しさの科学的な理由
1. アミノ酸組成が秀逸(旨みの決め手)
アオリイカの身には、イノシン酸やグルタミン酸といった旨み成分が豊富に含まれています。
特にグルタミン酸は昆布の旨み成分としても知られ、これがアオリイカの強い旨みに寄与しています。
さらに、イカ特有のタウリンも多く、これが食後の満足感につながります。
2. 筋繊維が細かく、食感がなめらか
アオリイカは他のイカと比べて筋繊維が細かく、「もっちり」した歯ごたえがあります。
この絶妙な食感は、新鮮な状態ならさらに際立ちます。
一般的に釣りたてのアオリイカを氷水で締めることで、身がほどよく引き締まり、より弾力のある食感になります。
3. 高い糖度が甘みを生む
アオリイカはグリコーゲンの含有量が豊富です。
グリコーゲンは酵素の働きで分解されると糖質になり、これが甘みを生み出します。
特に釣った直後のアオリイカを適切に処理すると、この甘みを最大限に引き出せるため、釣り人ならではの楽しみがあります。
4. 適応力の高さ=旬が長い
アオリイカは年中釣れることから、「旬の味」を長く楽しめるイカです。
春~初夏の個体は甘みが強く、秋~冬の個体は脂が乗り、濃厚な旨みが楽しめます。
釣り人向け!アオリイカの美味しさを最大限に引き出す方法
釣り人として、アオリイカの美味しさを損なわずに楽しむためのポイントを紹介します。
- 締め方を工夫:釣った直後に海水氷で冷却すると、身が適度に締まり甘みが増します。氷水は低温を長時間維持できるため、熟成も促進されます。
- 保存方法に注意:氷水に長時間漬けすぎると旨みが流れ出るため、短時間で冷却し、ペーパーなどで水分を拭いて冷蔵保存。
- 鮮度維持のコツ:釣り場で内臓を取り除くと、雑味を防ぎ、長持ちします。特にケンサキイカやスルメイカと違い、アオリイカの内臓には臭みが少ないため、そのまま保存するのもアリ。


