アオリイカは地域によって「見た目は同じでも種類(亜種)が違う」ことが知られています。
とくに沖縄や九州南部と、紀伊半島以北(本州)では、分類上別のタイプに分けられる可能性が高いです。
● アオリイカの分類:実は複数の「隠れた種類」が存在
アオリイカ(学名:Sepioteuthis lessoniana)は、かつては「単一種」とされていましたが、
近年のDNA解析や形態比較により、以下のように分類が見直されつつあります。
✅ 国内で確認されている主なアオリイカ系統
| 系統 | 主な分布地域 | 特徴 |
|---|---|---|
| ハイブリッド型(本州型) | 本州〜紀伊半島〜四国〜九州北部 | 最も広く分布、やや大型。秋〜春に産卵。 |
| 琉球型(南方型) | 沖縄諸島、奄美、宮古・八重山など | 高水温に適応、小型傾向。周年産卵型。 |
| フィリピン型(東南アジア型) | フィリピン〜台湾〜一部南西諸島 | 体色や成長サイクルが異なる |
● 沖縄・九州南部のアオリイカは何が違う?
● 特徴①:周年産卵型で成長が早い
・南国では水温が年間を通して高く、アオリイカは季節を問わず産卵・成長します。
・そのため**小型サイズが多く、寿命も短い(6〜8か月)**傾向があります。
● 特徴②:見た目や生態も微妙に異なる
・触腕の長さや斑点の出方、ヒレの形などに差があるとされます。
・ただし一般の釣り人にはほとんど区別がつかないレベルです。
● 紀伊半島のアオリイカは?
・紀伊半島のアオリイカは、「本州型」や「ハイブリッド型」と呼ばれるタイプが多いです。
・これは九州北部から太平洋側に広く分布する、比較的大型で春〜初夏に産卵するタイプです。
● 釣り人にとっての違いは?
| 地域 | 平均サイズ | 釣れる時期 | 釣り方の違い |
|---|---|---|---|
| 沖縄・九州南部 | 300g〜1kg中心 | 年間を通して | 軽めのエギ、シャロー攻略重視 |
| 紀伊半島・本州 | 500g〜3kg超え | 秋〜春がメイン | 深場対応、重めのエギやヤエン使用 |
● まとめ:同じ「アオリイカ」でも、地域で生態も分類も違う!
・沖縄や九州南部のアオリイカは、高水温に適応した別系統の「琉球型アオリイカ」と考えられている
・紀伊半島のアオリイカは、**より低水温に対応し、春に大型化する「本州型」**が多い
・見た目は似ていても、産卵周期・成長スピード・サイズ・釣れる季節などに違いがある


