■ なぜ冷凍・解凍で赤身の色が変わるのか?
原因は主に以下の3つです。
① ミオグロビンの変性・酸化
・赤身の赤い色は「ミオグロビン」が酸素と結びついた状態(オキシミオグロビン)。
・冷凍や解凍の過程でこのミオグロビンが酸化すると、
→ 茶色や黒っぽく変色(メトミオグロビン)します。
・特に空気に触れる時間が長い・解凍が遅いと酸化が進みやすいです。
② 細胞の破壊によるドリップ流出
・冷凍すると、細胞内の水分が氷になります。
・これが膨張して細胞膜を壊す → 解凍時に「ドリップ(赤い汁)」が流出。
・このドリップに含まれるミオグロビンも一緒に流れるため、
→ 色が「くすむ」「ぼやける」ように見える。
③ 温度変化によるタンパク質の変質
・急激な温度差や高温での解凍は、タンパク質が変質しやすいです。
・これも赤身の色が「グレーっぽく」なる原因のひとつ。
■ よくある「解凍マグロ」の見た目の変化
| 状態 | 見た目 | 原因 |
|---|---|---|
| 冷凍直後 | 黒ずんだ赤~茶色 | 酸化+冷凍焼け |
| 解凍直後(正しく解凍) | 自然な深紅色 | ミオグロビン復元成功 |
| 解凍失敗(温度ムラあり) | グレー、茶色、赤黒い | 酸化+たんぱく質劣化 |
■ 鮮やかな赤に戻す「CO処理マグロ」とは?
・市販される赤身マグロには、一酸化炭素(CO)処理で
赤色をキープさせているものもあります。
・酸化による色落ちを防ぐためですが、
見た目だけ鮮やかでも「実は古い」ケースもあるので注意。
■ 美味しく見せるにはどうする?
✅ 解凍時のコツ:
・冷蔵庫内でゆっくり解凍(低温解凍)
・空気に触れさせないようラップ+密閉袋使用
・水分を逃さないようドリップ吸収材で包むと◎
■まとめ
| 要因 | 色の変化 |
|---|---|
| 酸化 | 赤→茶色・黒ずみ |
| ドリップ流出 | 赤みが薄くなる、くすむ |
| タンパク変性 | グレー・白っぽくなる |


