釣り人の間で大人気のターゲット「アオリイカ」。
その透明感のある身、甘み、モチモチした食感はまさに絶品です。
せっかく釣ったアオリイカ、できるだけ美味しいまま食べたい――
そう思って「とりあえず冷凍しておく」という方も多いのではないでしょうか?
しかし実は、冷凍保存には“水分と旨味の流出”という落とし穴があります。
この記事では、アオリイカの水分量、解凍後にどれだけ水分が失われるか、
そしてそれが旨味にどう影響するかを、初心者にも分かりやすく解説します。
■ アオリイカの水分量はどれくらい?
アオリイカはその見た目からもわかる通り、非常にみずみずしい生き物です。
一般的なアオリイカの可食部(水管・胴体部分)には約80〜82%の水分が含まれています。
これはほぼ生野菜と同じレベルで、
たとえばキュウリ(約95%)、トマト(約94%)と比較しても、
かなり水分が多い部類に入ります。
■ 冷凍・解凍で水分は何%失われるのか?
冷凍保存したアオリイカは、解凍の過程で**ドリップ(水分・成分の流出)**が発生します。
▼ 一般的なドリップ量
・【冷凍 → 解凍】の過程で、約5〜10%の水分がドリップとして失われるとされています。
・たとえば100gのイカを冷凍解凍すると、5〜10g程度の水分が抜けるイメージです。
このドリップには、単なる水だけでなく、
旨味成分(アミノ酸や核酸類)も含まれているため、味に大きく影響します。
■ ドリップによる「旨味」の損失とは?
アオリイカの旨味の主成分は以下のとおりです。
・グルタミン酸(昆布の旨味)
・コハク酸(貝の旨味)
・アラニン、グリシン(甘み系アミノ酸)
これらの成分は、ドリップに多く含まれており、
冷凍→解凍の過程で「20〜30%」の旨味が失われるとする研究結果もあります。
つまり、
「生で食べると感動的な甘み」だったアオリイカが、
解凍後には「ややボヤけた味」になってしまうのは、科学的にも証明されている現象です。
■ 実際の食味テスト(比較)
【A】釣ってすぐに刺身
・透明感があり、甘みと旨味が強く、ねっとりした舌触り。
・コリコリ感とモチモチ感の絶妙なバランス。
【B】冷凍 → 解凍後の刺身
・やや白濁して、透明感がなくなる。
・甘みが少し弱く、水っぽい後味が残る。
・ねっとり感が失われ、「ただのコリコリ感」になってしまう。
■ 冷凍するなら“下処理と保存法”がカギ!
どうしても冷凍したい場合、以下のポイントを抑えれば味の劣化を最小限に抑えられます。
◎ 冷凍前の下処理
・内臓・墨袋をしっかり取り除く
・表面の水分をキッチンペーパーでよく拭き取る
◎ 保存方法
・ラップでぴったり包み、さらにジップロックで密閉
・できれば「真空パック+急速冷凍」が理想的
◎ 解凍方法
・流水解凍や自然解凍がベスト(電子レンジNG)
・半解凍状態で調理すると、ドリップが少ない
■ 釣り人として覚えておきたい「海水氷」との違い
釣行帰りに「とりあえずクーラーボックスに氷だけ入れる」のではなく、
**氷+海水=海水氷(かいすいごおり)**を使うことで、
アオリイカを0℃前後で冷やしつつ、凍らせず保存できます。
これなら旨味をキープしたまま、持ち帰って生食や調理が可能です。
「とりあえず冷凍」より、よほど味が違います。
■ まとめ:冷凍アオリイカの水分・旨味は確実に減る
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水分量 | 約80〜82%(生) |
| 解凍時の水分ロス | 約5〜10% |
| 旨味の損失 | 約20〜30% |
| 味の変化 | ねっとり感・甘みが減少、やや水っぽく |
■ 【結論】アオリイカを最高に美味しく食べたいなら
・可能な限り“生”または“海水氷”での持ち帰りがおすすめ
・どうしても冷凍する場合は、下処理+真空+急速冷凍+丁寧な解凍を意識
・「刺身は生で、冷凍は加熱用」と使い分けると満足度アップ!
「釣ったアオリイカの冷凍保存、どうすれば美味しく食べられる?」
そんな疑問を持つあなたのために、この記事が参考になれば幸いです。
次に釣り上げたアオリイカは、ぜひその場で味わう or ひと手間加えた保存で、
最高の美味しさをキープしてくださいね!


