-
冬の低水温の影響
・冬の日本海は水温が大きく下がり、マダイが脂肪を蓄えやすいが、動きが鈍るため筋肉が発達しにくい。
・そのため、春先の産卵前には脂が多く、身が柔らかくなりやすい。 -
塩分濃度と潮流の影響
・日本海は黒潮の影響を受けないため、比較的塩分濃度が低く、瀬戸内海や太平洋側と比べて潮の流れが一定。
・潮があまり強くない場所で育ったマダイは、筋肉があまり発達せず、身が締まりにくい。 -
プランクトンの影響
・日本海はプランクトンが豊富なため、マダイがエサに困ることが少なく、成長が早い。
・急激に成長した魚は、筋肉がしっかり発達せず、身が柔らかくなる傾向がある。 -
産卵期との関係
・特に産卵期前後のマダイは、身に含まれる水分が多くなりやすく、ブヨブヨとした食感になることがある。 -
・産卵後はエネルギーを消耗し、さらに身質が水っぽくなることもある。
太平洋側のマダイとの品質の違い
| 項目 | 日本海のマダイ | 太平洋のマダイ |
|---|---|---|
| 水温 | 冬は低温、春以降は上昇 | 黒潮の影響で安定 |
| 潮流 | 比較的一定 | 黒潮の影響で強い潮流 |
| 成長速度 | 速い(エサが豊富) | 適度(潮が速いため動きが多い) |
| 身質 | 柔らかめで水分が多い | 締まりがあり弾力が強い |
| 脂ののり | 脂が多く甘みが強い | 筋肉質で適度な脂のバランス |
太平洋側(特に黒潮の影響を受けるエリア)のマダイは、潮の流れが速いため、よく泳ぎ筋肉が発達する。
そのため、身がしっかり締まっていて、弾力のある食感になりやすい。
日本海のマダイが美味しい時期
・日本海のマダイは、冬場~春先にかけて脂のりが良くなるため、この時期は刺身でも美味しい。
・一方、**産卵期(5月~6月頃)**のマダイは、水っぽくなりやすいため、刺身よりも焼き物や煮付けに向く。
結論
・「日本海のマダイがブヨブヨで美味しくない」というのは、産卵期や水温の影響でそう感じる場合があるが、時期によっては脂がのって美味しい個体もいる。
・太平洋側のマダイは潮流が速いため、筋肉質で身が締まり、弾力があって食感が良いことが多い。
・地域ごとの特徴を理解して、時期や調理法を工夫すれば、日本海のマダイも美味しく食べられる。


