南方系の魚が「美味しくない」と言われる理由は、主に 生態・体質・水温・餌の違い に起因します。
すべての魚が不味いわけではありませんが、以下の要因が関係しています。
1. 運動量が多く、身が締まりすぎている
・南方系の魚は 高水温の海で活発に泳ぐ ため、筋肉質で身が締まっている。
・そのため、柔らかい白身魚に比べて 弾力が強く、歯ごたえが硬い 魚が多い。
・特に 青物(カンパチ・シイラ)や根魚(アカハタ・オオモンハタ) は筋肉質で加熱向き。
📌 例:シイラ
👉 身がパサつきやすく、生食には向かない。フライやムニエルにすると美味しい。
2. 脂が少なく、旨味に欠ける
・寒い地域の魚は、冬場に脂を蓄え、旨味が増す が、南方系の魚は脂が少ない傾向がある。
・脂の乗りが悪いと、コクや甘みが弱く、淡白な味わい になりがち。
・特に、暖海にいる ハタ類(オオモンハタ、アカハタ)やシイラ は脂が少なめ。
📌 例:オオモンハタ
👉 煮付けや焼き物向きだが、寒い地方のヒラメやマダイに比べると脂が少なく、淡白な味。
3. 餌の影響で臭みが出ることがある
・南方系の魚は、藻類や甲殻類を食べる魚が多く、独特の臭み が出ることがある。
・特に、アイゴやアオブダイなどは 海藻や珊瑚を主食とするため、磯臭さが強い。
・また、一部の魚は毒素を持つこともあり(アオブダイなど)、食用に向かないこともある。
📌 例:アイゴ(バリコ)
👉 磯臭さが強く、処理を間違えると臭みが残る。血抜きと熟成で多少改善する。
4. 水温が高いため、腐りやすく鮮度維持が難しい
・南方系の魚は、水温が高いため代謝が早く、釣った後の鮮度低下が速い。
・特に、ツバメウオやロウニンアジ(GT)は、釣った直後から身が劣化しやすい。
・適切な処理(血抜き・氷締め)をしないと、すぐに臭みが出る。
📌 例:ツバメウオ
👉 釣った直後は身がプリプリだが、すぐに水っぽくなりやすい。
5. 加熱調理向きで、生食には向かない
・南方系の魚は、加熱すると美味しいものが多いが、刺身で美味しい魚は少ない。
・例えば、クエやアカハタは、刺身ではやや淡白だが、鍋や煮付けにすると旨味が引き立つ。
・南方系の魚はゼラチン質が多く、加熱すると旨味が増す傾向がある。
📌 例:クエ
👉 刺身よりも鍋(クエ鍋)で食べると絶品。
南方系の魚を美味しく食べる方法
- 加熱料理にする(煮付け・塩焼き・フライ)
- 臭み抜きをしっかり行う(血抜き・氷締め・熟成)
- 油と合わせる(ムニエル・唐揚げ・バター焼き)
結論
✔ 南方系の魚は、運動量が多く筋肉質なため、硬くて淡白な味わいになりがち。
✔ 磯臭さや餌の影響で臭みが出やすい魚が多い(アイゴ・アオブダイ)。
✔ 水温が高いため、鮮度維持が難しく、処理が悪いと味が落ちる。
✔ 刺身向きの魚は少なく、加熱調理にすると美味しいものが多い(クエ・ハタ類)。
➡ 「美味しくない」とされる魚も 適切な調理法で食べれば絶品 になるものが多い!


