海水は ただの塩水ではなく、多くの成分が含まれた複雑な液体 です。
塩分だけでなく、さまざまな ミネラル・有機物・ガス・微量元素 が溶け込んでいます。
また、環境問題の影響で 有害物質が含まれる場合もある ため、注意が必要です。
本記事では、 海水の成分・含まれる有害物質の種類・海水の安全性 について詳しく解説します!
1. 海水の基本成分とは?
① 海水の主な成分割合
海水の成分は 約96.5%が純粋な水(H₂O) で、残りの 3.5%が塩分やミネラル で構成されています。
✅ 海水の主な成分(割合)
| 成分 | 含有量(g/L) | 割合 (%) | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| 水(H₂O) | 約965g | 96.5% | 生命維持・溶媒 |
| 塩化ナトリウム(NaCl) | 約27g | 2.7% | しょっぱさの主成分 |
| 塩化マグネシウム(MgCl₂) | 約3.8g | 0.38% | にがり成分・苦味 |
| 硫酸マグネシウム(MgSO₄) | 約1.3g | 0.13% | ミネラル補給 |
| 硫酸カルシウム(CaSO₄) | 約1.0g | 0.10% | 骨の形成に関与 |
| 塩化カリウム(KCl) | 約0.75g | 0.08% | 体液バランス調整 |
| 炭酸カルシウム(CaCO₃) | 約0.12g | 0.01% | 貝殻・サンゴの材料 |
このように、海水には 塩分(NaCl)だけでなく、多様なミネラルが含まれている ことがわかります。
2. 海水の成分はどこから来るのか?
海水に含まれる成分は、主に 陸から流れ込んだもの や 海底から供給されたもの です。
✅ 主な成分の供給源
| 供給源 | 例 |
|---|---|
| 河川の流入 | 陸の岩石が風化し、ナトリウム・カリウム・カルシウムなどが流れ込む |
| 火山活動 | 海底火山からマグネシウム・硫黄・二酸化炭素が供給 |
| 生物活動 | サンゴやプランクトンがカルシウムや炭酸イオンを消費・放出 |
| 大気からの沈降 | 風により硫黄・窒素化合物などが降り注ぐ |
このように、 海水の成分は地球全体の自然活動によって絶えず変化 しています。
3. 海水には有害物質も含まれているのか?
① 自然由来の有害物質
海水には、自然由来の 微量な有害物質 も含まれています。
通常の濃度では人体に影響はありませんが、特定の条件下では 濃縮される こともあります。
✅ 自然由来の有害物質
| 物質 | 特徴 | 影響 |
|---|---|---|
| ヒ素(As) | 火山活動で放出 | 高濃度では毒性あり |
| 水銀(Hg) | 海底鉱物や火山から溶出 | 生物濃縮される(特に大型魚) |
| カドミウム(Cd) | 岩石の風化で流入 | 人体に有害 |
| 放射性物質(ラドン・ウラン) | 海底から溶出 | 極微量だが存在 |
通常の海水では これらの有害物質は非常に微量 ですが、特定の場所では濃度が高くなることがあります。
② 人間活動による汚染
近年の環境汚染により、海水に 人工的な有害物質 が混入するケースも増えています。
✅ 人間活動による海水汚染物質
| 物質 | 主な発生源 | 影響 |
|---|---|---|
| 重金属(鉛・水銀・カドミウム) | 工場排水 | 生物濃縮・健康被害 |
| マイクロプラスチック | プラスチックごみの分解 | 海洋生物への影響 |
| 油分・炭化水素 | 油流出事故・タンカー事故 | 海洋生物の死滅 |
| 化学物質(PCB・ダイオキシン) | 産業廃棄物 | 発がん性・奇形リスク |
特に マイクロプラスチック は、すでに 世界中の海に広がっている深刻な問題 です。
4. 海水は飲めるのか?安全性は?
① 海水をそのまま飲むと危険!
海水をそのまま飲むと、 塩分濃度が高すぎるため、脱水症状を引き起こす 可能性があります。
✅ 海水を飲むとどうなる?
- 体内の水分が失われる(海水の塩分濃度は約3.5%で、血液の約4倍)
- 腎臓が過剰に働く(余分な塩分を排出しようとする)
- 脱水症状・腎不全のリスク
そのため、 海水はそのままでは飲用に適していません。
② 海水はろ過すれば飲めるのか?
- 蒸留(塩分を除去) すれば飲めるが、家庭では難しい
- 淡水化プラント では「逆浸透膜」を使って海水を飲料水に変えている
- 非常時には蒸留・雨水活用が安全
5. まとめ|海水の成分と有害物質の関係
✅ 海水は96.5%が水で、3.5%が塩分やミネラルを含む
✅ 塩分は主に塩化ナトリウム(NaCl)で、苦味の原因はマグネシウム
✅ 火山活動・河川流入などにより、ヒ素・水銀などの微量有害物質も含まれる
✅ 近年は人間活動による海洋汚染(マイクロプラスチック・重金属)が問題化
✅ 海水はそのままでは飲めず、脱水症状を引き起こす可能性がある
海水は 生命にとって不可欠な存在 ですが、 環境問題と密接に関係している ため、適切な管理が求められています。
今後も 海洋環境の変化に注目し、海を大切にする意識を持つことが重要 です!


