イカやタコにおけるアニサキスの寄生率の違い
アニサキスは寄生虫の一種で、主に魚類やイカ類の内臓に生息し、宿主の死後に筋肉へ移動することが多いです。
ただし、イカの種類によって寄生率が大きく異なります。
イカの種類別 アニサキス寄生率
| イカの種類 | アニサキス寄生率 | 特徴 |
|---|---|---|
| スルメイカ | 高い(多い) | アニサキスが寄生しやすく、筋肉にも移動するためリスクが高い |
| アオリイカ | 低い(少ない) | 寄生例はほぼなく、食中毒の報告もほとんどなし |
| ホタルイカ | 非常に低い(ほぼゼロ) | ホタルイカにはアニサキスよりも**旋尾線虫(センチュウ類)**が問題 |
| ケンサキイカ | 中程度 | スルメイカほど多くはないが、稀に寄生が見られる |
| ヤリイカ | 中~高い | スルメイカほどではないが、寄生が多め |
| タコ(マダコ、ミズダコ) | ほぼゼロ | アニサキスが寄生しにくい生態を持つ |
詳しい解説
1. スルメイカ(アニサキスが多い)
- スルメイカはアニサキスの主要な宿主のひとつで、寄生率が高い。
- 捕獲後に内臓から筋肉へ移動しやすいため、生食には注意が必要。
- スーパーの刺身用スルメイカは「冷凍処理」されているため、安全性が確保されていることが多い。
2. アオリイカ(アニサキスはほぼいない)
- アオリイカはアニサキスの寄生が極めて少ない。
- これまでに食中毒報告がほとんどなく、生食に適したイカのひとつ。
- アオリイカは沖合よりも沿岸部の浅場に生息しており、アニサキスを持つ魚を食べる機会が少ないため、寄生しにくいと考えられる。
3. ホタルイカ(アニサキスはほぼいないが、別の寄生虫に注意)
- アニサキスの寄生はほぼゼロだが、代わりに**旋尾線虫(せんびせんちゅう)**が寄生することがある。
- 旋尾線虫はホタルイカの体表や内臓に寄生し、人間が生食すると胃腸炎を引き起こす可能性がある。
- 加熱・冷凍処理すれば安全。「ホタルイカの沖漬け」など生食する場合は、冷凍処理済みのものを選ぶことが推奨される。
4. ケンサキイカ・ヤリイカ(中程度のアニサキス寄生率)
- スルメイカほどではないが、アニサキスが寄生することがある。
- とくにケンサキイカは沖合に生息し、小魚を捕食するため、スルメイカに比べてややリスクが低いがゼロではない。
- 生食する場合は目視での確認や冷凍処理を推奨。
5. タコ(アニサキスはほぼいない)
- タコにはアニサキスがほとんど寄生しない。
- タコは魚のようにエサを丸呑みする習性がなく、アニサキスの中間宿主になりにくいため、安全性が高い。
- これまでにアニサキスによる食中毒例はほぼ報告されていない。
結論
- アニサキスが多い → スルメイカ、ヤリイカ(特にスルメイカは注意!)
- アニサキスがほぼいない → アオリイカ、ホタルイカ、タコ(ただしホタルイカは旋尾線虫に注意)
- 中程度のリスク → ケンサキイカ、ヤリイカ(目視確認や冷凍処理が望ましい)
生食するならアオリイカが最も安全。
スルメイカは高リスクなので、刺身にする場合は目視確認+冷凍処理が必須。
ホタルイカはアニサキスの心配はないが、旋尾線虫に注意し、必ず加熱or冷凍済みのものを
食べるのがベスト。
タコに関してはアニサキスの心配がなく、安心して食べられる。
とはいえ、どんな魚介類でも「新鮮な状態」「適切な処理」が最も大事!


