魚の視力や感知能力は種によって大きく異なります。
特に水の透明度や光の届き方によっても影響を受けるため、一概に「何メートル先まで見える」
と断定するのは難しいですが、研究や経験則をもとに、以下の10種の釣魚について解説します。
① アオリイカ(Aoriika, ヤリイカなどのイカ類)
- 視力:極めて高い(特に明るい環境では数メートル先まで視認可能)
- 視界範囲:広角(ほぼ360°)
- 視認距離:
- クリアな海域では5〜10m先の獲物やルアーを視認可能
- 夜間でも1〜3m程度は視認できる
- 偏光視覚(光の偏りを識別する能力)があるため、エギの細かい色調変化も認識
- 釣りへの影響:エギのカラーやフォール姿勢に敏感
② カンパチ(Kanpachi, ブリ属)
- 視力:高い(動くものに対する反応が鋭い)
- 視界範囲:約180°(頭部両側に大きな眼)
- 視認距離:
- クリアな海域では10m以上先のベイトを視認
- ルアーへの反応も遠距離から始まるが、最終的には近距離で見極めて食う
- 釣りへの影響:リアクションバイトが多く、速い動きに好反応
③ マダイ(Madai, 真鯛)
- 視力:高め(色識別能力も優れる)
- 視界範囲:約180°
- 視認距離:
- 透明度が良い海域では5〜7m先まで視認
- 目の前30cm以内になると特に動きをしっかり観察する
- 釣りへの影響:タイラバやジグの微細な動きに強く反応
④ スズキ(Suzuki, シーバス)
- 視力:中程度(濁った水でも比較的よく見える)
- 視界範囲:広め(暗い環境にも適応)
- 視認距離:
- クリアな海域では5〜8m先のベイトを発見
- 濁りがある場合は2〜4m程度
- 夜間は0.5〜2m程度でもしっかり視認可能
- 釣りへの影響:夜間でもルアーを視認できるが、シルエットが大きいものが有利
⑤ アジ(Aji, マアジ)
- 視力:中程度(視認力はあるが、動きに敏感)
- 視界範囲:広角(回遊魚のため広く見渡す)
- 視認距離:
- クリアな海域では2〜5m先のプランクトンやベイトを発見
- 光のある環境下では視認距離が伸びる
- 釣りへの影響:アジングでは、ナチュラルな動きが重要
⑥ クロダイ(Kurodai, チヌ)
- 視力:中程度(嗅覚と側線を併用)
- 視界範囲:約180°
- 視認距離:
- 1〜3m先のエサを視認
- 近距離でのエサの動きを細かくチェック
- 釣りへの影響:慎重な性格のため、警戒心が強いと近距離で見極めることが多い
⑦ カサゴ(Kasago, ガシラ)
- 視力:低め(動きには敏感)
- 視界範囲:前方集中型
- 視認距離:
- 0.5〜2m先のエサを認識
- 近距離の動きには素早く反応
- 釣りへの影響:ストラクチャー周辺でのスローな誘いが有効
⑧ キス(Kisu, シロギス)
- 視力:中程度(砂の中の獲物を探せる)
- 視界範囲:広角
- 視認距離:
- 砂地では1〜3m先のエサを視認
- 波の影響が少ない環境ではより遠くを認識
- 釣りへの影響:遠投が有利だが、近くにルアーが来ると反応しやすい
⑨ イシダイ(Ishidai, 石鯛)
- 視力:高め(岩礁帯でも視認力がある)
- 視界範囲:広角
- 視認距離:
- 3〜5m先のエサを視認
- 偏光的に水面や水中の変化も察知
- 釣りへの影響:エサを目で確認しながら咥えるため、食わせのタイミングが重要
⑩ ハタ(Hata, クエ・アカハタなど)
- 視力:中〜高(動きには敏感)
- 視界範囲:前方集中
- 視認距離:
- 3〜5m先のベイトを視認
- 動きのあるものには特に敏感に反応
- 釣りへの影響:スイミング系ルアーや、ヒラヒラ落ちるワームに反応しやすい
まとめ
- 遠距離視認型(5〜10m先):カンパチ、アオリイカ、スズキ、マダイ
- 中距離視認型(3〜5m先):アジ、キス、イシダイ、ハタ
- 近距離視認型(1〜3m先):クロダイ、カサゴ
魚種ごとに視力の違いがあるので、釣り方や仕掛けを変えると釣果が大きく変わるのが
面白いところですね!


