グレ(メジナ)の体色の濃淡について、「居着き(定着型)」と「外洋性(回遊型)」の違いが
関係しているという説は、釣り人や研究者の間で広く知られています。
この説を掘り下げると、以下のような要因が考えられます。
1. 居着き型(定着型)グレの特徴
- 体色が濃い傾向
岩礁や海藻が豊富な環境に定着しているグレは、周囲の環境に溶け込むために体色が濃くなると考えられています。これはカモフラージュ効果や、紫外線や捕食者から身を守る目的があると推測されます。 - 行動特性
居着きのグレは狭い範囲をテリトリーとし、外敵から身を守る行動が強い一方、食性や活動範囲が限定されることが多いです。
2. 外洋性(回遊型)グレの特徴
- 体色が薄い傾向
回遊型のグレは、透明度の高い外洋を泳ぐため、体色が薄くなることが多いです。これにより、水中で目立ちにくくなり、捕食者からの攻撃を避けることができます。 - 行動特性
回遊型のグレは広範囲を泳ぎ回るため、体力が必要で、エサの種類も幅広いです。回遊型は、潮の流れや水温に大きく依存しているため、釣れる時期や場所が居着き型とは異なる傾向があります。
3. 環境要因と体色の相互作用
グレの体色は完全に「居着き型」と「回遊型」だけで決まるわけではなく、以下のような環境要因も影響します:
- 水深
浅瀬のグレは日光にさらされるため体色が濃くなりやすい。深場では逆に薄くなる傾向があります。 - 海藻の有無
海藻が豊富な環境では濃い色のグレが多い。これは、海藻の影響で光の吸収が変わるためとも考えられます。 - 水質
水が濁っている環境では、体色が濃い個体の方が多い傾向があります。
4. 釣り人の経験則としての実感
多くの釣り人は、磯で釣れるグレの体色が濃いこと、外洋や沖のポイントで釣れるグレの体色が薄いことを観察しています。
この経験が「居着き」と「回遊」の違いに結びつけられていますが、実際には環境条件の変化や季節的な要因も大きく関与している可能性があります。
5. 科学的視点からの検証
現時点では、グレの体色の違いが完全に「居着き」と「回遊」の違いに結びついているわけではなく、研究によって解明が進んでいる段階です。
しかし、体色の濃淡がその個体の生活環境や行動特性を反映しているという説は十分に根拠があり、釣り人にとっての目安にもなります。
結論
グレの体色の濃淡は「居着き」と「回遊」という区別で説明できる部分もありますが、環境要因や個体差も大きく影響しています。
この知識を活かして釣り場や状況に応じたアプローチを工夫すると、より効果的な釣果が期待できます。


