1. 黒潮の接岸による「急激な二層構造」
現在、南紀の海は黒潮の暖水が外洋から押し寄せる一方で、底付近や湾内には寒気の影響を受けた冷たい水が残る「二層構造」になっています。
アジはこの適度な水温変化に順応し、活性が爆発することがありますが、カマスは非常に水温の変化に敏感な魚です。
特に朝マズメの急激な光量の変化とともに水温が微妙に動いたことで、カマスの活性が一時的に「フリーズ」してしまった可能性が高いです。
2. ベイトフィッシュの「サイズとレンジ」のズレ
アジが爆釣しているということは、プランクトンや極小のベイトが表層付近に溜まっている証拠です。
対して、大型のカマスが好むのは、もう少し遊泳力のあるキビナゴや、先述した「しっかりしたサイズのアジ」です。
今朝の堤防では、カマスが追い回すほどのサイズのベイトがレンジ(棚)に入っておらず、カマスはより安定した深場や外洋側に留まっていたと考えられます。
3. 「アジの群れ」が強すぎてカマスが入り込めない
意外に思われるかもしれませんが、アジの巨大な群れが堤防際を完全に占拠してしまうと、カマスのようなフィッシュイーターがかえって警戒して近寄れないことがあります。
アジの活性が高すぎると、ルアーがカマスのいる層に届く前にアジに触れてしまったり、カマスが捕食行動に移る隙がなかったりする場合があるのです。
今日の状況は、決してカマスがいなくなったわけではありません。
水温が安定し、ベイトのサイズが少し上がるタイミングで、再び「カマス天国」は復活します。
アジが釣れているうちにしっかりキープしつつ、次のカマスの回遊に備えてレンジを細かく探り続けましょう。

