和歌山県南紀は、青物釣りの名ポイントとして知られています。
ショアジギングや泳がせ釣りで、ツバス・ハマチ・メジロ・ブリがよく釣れます。
では、このブリは一体どこから来ているのでしょうか。
どこで生まれ、どのルートを通り、どれくらいの群れで移動しているのか。
さらに、どれくらいの速度で泳ぎ、どれくらいのスピードで成長するのか。
釣り人目線で、ブリの生態を分かりやすく解説します。
ブリの産卵場所
ブリは日本海や太平洋の広い海域に分布していますが、産卵場所はある程度決まっています。
主な産卵海域は
・東シナ海
・九州西方海域
・五島列島周辺
とされています。
水温は**19〜22℃**が最も適しており、この条件がそろう春から初夏に産卵します。
卵は海中を漂う浮性卵で、孵化すると稚魚は黒潮の流れに乗って日本沿岸へ運ばれていきます。
つまり南紀のブリの多くは、黒潮に乗って運ばれてきた魚なのです。
南紀に来るブリの回遊コース
南紀は黒潮の通り道です。
そのため多くの回遊魚が通過します。
ブリの典型的な回遊ルートは
九州西方海域
↓
四国沖
↓
紀伊水道
↓
紀伊半島南部(南紀)
↓
伊勢湾
↓
駿河湾
↓
関東沿岸
といった流れです。
このルートの途中にある南紀は、回遊魚が立ち寄る重要な中継ポイントになっています。
特に
・串本
・すさみ
・白浜
・みなべ
といったエリアは潮通しが良く、青物の通り道になりやすい場所です。
ブリはどれくらいの群れで移動するのか
ブリは基本的に群れで行動します。
群れの規模は状況によって変わりますが
小さい群れ
10〜30匹
中規模の群れ
50〜100匹
大型群れ
数百匹
といった規模になることがあります。
特に若い魚(ツバスやハマチ)は大きな群れを作りやすく、ナブラを起こすことも多いです。
逆に大型のブリになるほど群れは小さくなり、単独行動に近い場合もあります。
ブリの泳ぐ速度
ブリは非常に速く泳ぐ魚です。
通常巡航速度
時速5〜10km程度
捕食時の瞬間速度
時速40〜50km以上
とも言われています。
このスピードでベイトを追いかけるため、小魚は逃げ切れないことが多いです。
釣り人が見るナブラは、この高速捕食が海面で起きている状態です。
ブリの成長速度
ブリは成長が非常に早い魚です。
成長の目安は
1年
40〜50cm(ツバス)
2年
60cm前後(ハマチ)
3〜4年
70〜80cm(メジロ)
5年以上
90cm以上(ブリ)
このように数年で大型魚になります。
餌が豊富な海域では成長がさらに早くなることもあります。
南紀はベイトが多いため、ブリの成長環境としても良い海域です。
南紀でブリが釣れやすい理由
南紀で青物が釣れやすい理由は
・黒潮が近い
・ベイトが豊富
・潮通しが良い
この3つです。
港や堤防でも
・アジ
・カマス
・イワシ
などの群れが入ると、それを追って青物が回遊してきます。
そのため、堤防からでも大型青物が釣れるチャンスがあります。
要約
南紀で釣れるブリは、主に東シナ海や九州西方海域で産卵された魚です。
黒潮に乗って日本沿岸を回遊し、その途中で紀伊半島南部の海域を通過します。
ブリは10匹から数百匹の群れで移動し、時速40km以上の高速でベイトを追いかけます。
成長も早く、数年で大型魚になります。
南紀は黒潮とベイトが集まる海域のため、青物釣りの好ポイントとして知られています。

