ヤエン釣りをしていると、
アオリイカは泳ぐアジを何で見つけているのか気になるところです。
結論から言うと、
優先順位は
①視覚
②振動
③臭い
と考えるのがいちばん実戦的です。
イカ類はそもそも「視覚で獲物を追う捕食者」とされ、
脳の大部分も視覚処理に使われています。
さらにアオリイカ類(Sepioteuthis lessoniana)
では、獲物までの距離を視覚的に測って捕える仕組みまで報告されており、
泳ぐアジを見つける主役はまず目だと考えてよさそうです。
次に重要なのが振動です。
イカ類には魚の側線に似た“水の動き”を感じる感覚系があり、
水流や微細な振動を拾えることが知られています。
つまり、暗い時や見えにくい時でも、
アジがバタつく波動はかなり有力な手掛かりになります。
一方で臭いも無視はできません。
頭足類には嗅覚系があり、水中の化学物質を感じ取れます。
ただし、ヤエン釣りで狙うような元気に泳ぐ活きアジの発見という場面では、
臭いが最初の決め手というより、
近距離での確認や食う気を高める補助要素と見るのが自然です。
この点は頭足類全般の知見からの推定で、
アオリイカ単独で「臭いが主役」と示す強い資料は見当たりませんでした。
釣り人向けに言えば、ヤエンで大事なのはまず見つけてもらうこと。
そのためには、元気よく泳ぐアジ、自然な遊泳層、月明かりや常夜灯まわりの見やすい場所が強いです。

