春になるとアオリイカ釣りが一気に盛り上がります。
ヤエン。
泳がせ。
ウキ釣り。
どれも主役は「活アジ」です。
しかしこの時期、必ず増えるのが
「小さなバケツに大量のアジを入れて帰る人」。
そして決まって言う言葉がこれです。
「前は大丈夫だった」
「すぐそこやから」
でも、今年は水温が違います。
気温も違います。
そしてアジは、想像以上に繊細な魚です。
なぜ暖かくなるとアジは急に弱るのか?
水温が上がると酸素が減る
水温が上がると、水の中に溶け込める酸素量は減ります。
つまり
暖かい水=酸欠になりやすい水。
さらに悪いことに、
水温が上がるとアジ自身の代謝も上がります。
つまり
酸素を多く必要とする状態になる。
なのに水中の酸素は減っている。
これが「春の大量死」の正体です。
小さなバケツが危険な理由
小さい容器にアジを詰め込むとどうなるか。
・酸素がすぐなくなる
・フンやアンモニア濃度が上がる
・水温が上がりやすい
・アジ同士がぶつかり弱る
これが一気に起こります。
特に春は
昼間の気温20度。
車内は30度近く。
10分で水温は一気に上がります。
「すぐそこ」は、魚にとっては長すぎる。
「前は大丈夫だった」は通用しない理由
釣り人あるあるです。
でも大丈夫だった日は
・水温が低かった
・夜だった
・匹数が少なかった
条件が違うだけ。
魚は毎回同じではありません。
春は本当に別物です。
活アジが弱ると何が起きる?
アジが弱ると
・泳がない
・回らない
・底で横になる
・アオリイカに見切られる
アオリイカは元気なベイトに反応します。
弱ったアジは追われません。
つまり
エギを投げているのと変わらなくなる。
活きエサの意味がなくなります。
正しい持ち運び方
最低でも
・水量はアジ1匹に対し1リットル以上
・10匹なら10リットル以上
・エアーポンプ必須
・直射日光を避ける
・車内放置絶対NG
これが基本です。
できれば
20リットルバケツが理想。
小さなバケツは春以降は本当に危険です。
ノークレームの理由
活アジは生き物です。
気温。
水温。
持ち運び方。
すべてお客様の管理下になります。
店を出た瞬間から、責任は持ち運び次第です。
「死んだから返して」
それは無理です。
なぜなら
死因のほとんどは管理ミスだから。
それでも毎年繰り返される理由
人は
「前うまくいった記憶」を強く覚えています。
でも魚は環境で変わります。
春は甘くない。
特に今の南紀は水温上昇が早い。
昔の感覚は通用しません。
まとめ
活アジは
詰め込めば死にます。
春は特に死にます。
そして
弱ったアジでは釣れません。
アオリイカ釣りはエサ管理が9割です。
バケツをケチって、釣果を失う。
これが一番もったいない。

