和歌山県南部、特に田辺市や白浜町、すさみ町などで水揚げされる春の特産海藻「ヒトハメ(ヒロメ)」。
正式には「ヒロメ」と呼ばれるこの海藻は、ワカメやコンブの仲間で、南紀の限られた沿岸部でしか採れない希少な存在です。
地元では「ヒトハメ」とも呼ばれ、古くから春の味覚として親しまれてきました。
ヒロメの最大の特徴は、幅広くて柔らかい葉と、ぬめりのある独特の食感。
湯通しすると鮮やかな緑色に変わり、シャキッとした歯ごたえとともに、ほんのりとした磯の香りが広がります。
ワカメよりも柔らかく、昆布よりもクセが少ないため、子どもからお年寄りまで食べやすいのが魅力です。
食べ方としては、まず熱湯でさっと湯通ししてから冷水にとり、ぬめりを引き出します。
そのままポン酢で食べるのが定番ですが、味噌汁やうどんの具、酢の物、サラダにも相性抜群。
特に地元では、「ヒロメしゃぶしゃぶ」として、鍋にくぐらせて食べるスタイルが人気です。
火を通しすぎると食感が損なわれるため、さっと湯にくぐらせるのがコツです。
ヒロメは2月〜4月が旬で、この時期にしか味わえない季節限定の海の恵み。
栄養価も高く、食物繊維やミネラル、フコイダンを豊富に含み、健康志向の方にもおすすめです。
南紀の春を感じるなら、ぜひ一度ヒロメを味わってみてください。
地元の直売所や道の駅、春の漁港イベントなどで手に入ることもありますよ!

