南紀でアオリイカを狙っていると、
よくこんな話になります。
「このイカ、居着きちゃうか?」
「これは沖から入ってきたやつやな」
実はこれ、感覚の話ではなく、生態的にもちゃんとした違いがあります。
この記事では、
南紀におけるアオリイカの「居着き型」と「外洋性」の割合について、
釣り人目線で、できるだけ分かりやすく解説します。
結論から|南紀の割合イメージ
まず結論です。
南紀のアオリイカは、おおよそ以下の割合と考えるのが現実的です。
・居着き型アオリイカ
→ 60〜70%前後
・外洋性アオリイカ
→ 30〜40%前後
※ 年・水温・黒潮の寄り具合で大きく変動します。
「居着きがやや多い」
これが南紀の基本構図です。
そもそも居着き型と外洋性の違いとは?
まず前提を整理します。
居着き型アオリイカとは
・沿岸〜湾内に定着
・回遊距離が短い
・地形依存が強い
・一年を通して同じエリアに出やすい
堤防、地磯、港内でよく釣れる個体は、
ほぼこのタイプです。
外洋性アオリイカとは
・黒潮に乗って南方から来遊
・回遊距離が長い
・成長スピードが速い
・大型が出やすい
春のキロアップ〜3kgクラスで、
「明らかに雰囲気が違う個体」は、
このタイプが多いです。
なぜ南紀は「居着き多め」なのか?
南紀が他エリアと違う最大の理由はこれです。
地形が居着きに向いている
南紀は、
・入り組んだリアス海岸
・ワンド、入り江が多い
・藻場、シモリが豊富
・水温が比較的安定
これが、
アオリイカが定着しやすい環境を作っています。
特に、
・田辺湾周辺
・みなべ〜白浜の湾奥
・すさみの内向き地形
こうした場所では、
居着き型が圧倒的に強い。
外洋性が増えるタイミングはいつか?
では、外洋性が目立つのはいつか。
答えは明確です。
黒潮が寄った年の春
・黒潮接岸
・水温上昇が早い
・冬でも水温が落ちきらない
こういう年は、
👉 外洋性の比率が 40%以上 まで上がることがあります。
逆に、
・黒潮が離岸
・水温が低め
・冬が長い年
こういう年は、
居着き比率が 70%超 になります。
サイズで見ると分かりやすい
釣り人なら、ここが一番分かりやすい。
サイズ別の傾向
・〜500g
→ ほぼ居着き
・500g〜1kg
→ 居着き+外洋の混在
・1.5kg以上
→ 外洋性の可能性が高い
特に、
「急にドカンと入ってくる大型」
「短期間だけ爆発的に釣れる」
これは外洋性の典型です。
釣り方にも影響する割合の違い
居着きが多い年
・エギング安定
・ポイントの再現性が高い
・回遊待ちより地形重視
「考えれば釣れる年」です。
外洋性が多い年
・時合依存
・突然の爆発
・サイズはデカいがムラがある
「当たればデカいが読みにくい年」。
南紀アオリイカの本質
ここが一番大事です。
南紀のアオリイカは、
👉 居着きが土台
👉 外洋性が上積み
この構造で成り立っています。
だから南紀は、
・一年を通して釣果が出る
・春は夢がある
・初心者もベテランも楽しめる
全国的に見ても、
かなり恵まれたエリアです。
まとめ|南紀の割合を一言で言うと
最後に整理します。
・南紀のアオリイカ
→ 居着き 6〜7割
→ 外洋性 3〜4割
・黒潮次第で年ごとに変動
・大型は外洋性が中心
・安定感は居着きが支える
この理解があると、
👉 ポイント選び
👉 時期判断
👉 釣り方の組み立て
すべてが噛み合ってきます。
要約
南紀のアオリイカは居着き型がやや多く、全体の6〜7割を占める。
一方で、黒潮の影響を強く受ける年には外洋性の割合が増え、大型個体が目立つ。
南紀は「居着きの安定」と「外洋性の夢」が両立する、全国でも希少なフィールドである。

