魚の臭い、実は「身」からはほとんど出ていない?
釣った魚を美味しく食べるために避けて通れないのが「臭い」の処理です。
「魚は臭いもの」と思われがちですが、実は魚全体が均一に臭いわけではありません。
臭いの元となる原因物質(トリメチルアミンなど)やバクテリアは、特定の部位に集中しています。
今回は、魚全体の臭いを「100」とした場合、どの部位がどれだけの割合を占めているのかを解説します。
敵(臭いの元)を知れば、処理は驚くほど楽になります。
部位別ニオイ比率の内訳(全体=100)
1. 皮・ぬめり(体表):【45%】
意外かもしれませんが、臭いの最大の発生源は「表面」です。
魚の体表を覆う「ぬめり(粘液)」には、生体防御のためのタンパク質が多く含まれています。
魚が死ぬと、このぬめりに雑菌が急速に繁殖し、強烈な生臭さの原因となります。
クーラーボックスや車に匂いが移る主犯格も、この「ぬめり」です。
2. 内臓(消化器系):【30%】
次いで大きな割合を占めるのが内臓です。
特に胃や腸の内容物には、消化途中のエサやバクテリアが大量に含まれています。
時間が経つと消化酵素によって自己消化が進み、内臓が溶け出すと強烈な腐敗臭を放ちます。
内臓を傷つけずに取り出すことが、臭いを抑える重要ポイントです。
3. エラ・血合い:【20%】
エラは海中の酸素を取り込むフィルターの役割をしており、汚れや雑菌が溜まりやすい場所です。
また、血液も酸化しやすく、生臭さの大きな原因となります。
血抜きが不十分だと、この20%の臭いが身に移ってしまい、刺身の味を落としてしまいます。
4. 身(筋肉):【5%】
実は、新鮮な状態であれば「身」そのものの臭いは全体のわずか5%程度です。
つまり、適切に下処理さえすれば、魚の身は本来ほとんど臭くないのです。
「魚が臭い」と感じるのは、上記の95%(ぬめり、内臓、血)の処理が不十分で、
その臭いが身に移ってしまった結果と言えます。
臭いを「ゼロ」に近づけるための対策
この比率を見れば、何をすべきかは明白です。
臭いの95%を占める「ぬめり」「内臓」「血」をいち早く取り除くことです。
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釣れたらすぐに海水氷へ: まずは低温で菌の繁殖を止めることが先決です。 釣太郎の「海水氷」なら、全体を均一に急速冷却できます。
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真水でぬめりを流す: 調理前には、タワシや包丁の背を使って、体表のぬめりを徹底的に洗い流しましょう。 これだけで臭いの約半分をカットできます。
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内臓とエラ、血合いを取り除く: キッチンペーパーや歯ブラシを使い、血合い(背骨の下にある赤い部分)まで綺麗に除去します。
まとめ
魚の臭いの正体は、そのほとんどが「身以外」の場所にあります。
「皮・ぬめり45%」「内臓30%」「エラ・血20%」。
この比率を意識して下処理を行えば、家庭での魚料理が劇的に美味しくなります。
釣太郎の海水氷なら臭いは大幅削減できます。
持ち帰りの時点から「臭い対策」は始まっていますので、ぜひ万全の準備で釣行をお楽しみください。

