南紀の冬アオリイカシーズン、皆様楽しんでいますでしょうか。
冬はキロアップ、時には2キロ、3キロといった「レッドモンスター」級が出る夢のある季節です。
しかし、サイズが大きくなると「持ち帰ったら身が白く濁っていた」
「刺身にしたら水っぽかった」という経験はありませんか。
実は、冬のアオリイカこそ、持ち帰り方ひとつで味が劇的に変わります。
今回は、釣り上げた最高のアオリイカを、最高の状態で食べるための「締め方」と
「冷却保存」について解説します。
なぜ「締め」が必要なのか?
アオリイカを美味しく食べるためには、釣り上げ直後の処理が命です。
生きている状態でクーラーボックスに入れると、イカは極度のストレスを感じます。
ストレスにより身に乳酸が溜まり、味や透明感が落ちてしまうのです。
また、イカが暴れて墨を吐き、自分の墨で汚れてしまうことも防げます。
即座に締めることは、命をいただくマナーであり、美味しく食べるための最初の調理と言えます。
手順1:神経締めのポイント
まずは専用の「イカ締めピック」を用意しましょう。
チョップ等で締める方もいますが、確実に神経を断つにはピックが一番です。
眉間(目と目の間)の少し上あたりから、胴体側に向けて斜めにピックを刺します。
成功すると、一瞬で胴体の色が「茶褐色」から「半透明(白)」へ変化します。
次に、同じ穴から今度はゲソ(足)側に向けてピックを刺します。
足まで色が抜けたら、完璧な「神経締め」の完了です。
手順2:水と氷には直接当てない!
ここが最も重要なポイントです。
「イカを直接氷や氷水に当ててはいけません。」
イカの身は真水(溶けた氷水)に触れると、浸透圧の関係で細胞が壊れ、水分を吸って水っぽくなります。
また、氷に直接触れた部分は「氷焼け」を起こし、白く変色して味が落ちてしまいます。
冬場は外気が寒いので油断しがちですが、以下の手順を徹底してください。
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締めたイカから墨や水分を軽く拭き取る。
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厚手のジッパー付き保存袋(ジップロック等)に入れる。
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なるべく空気を抜いて密封する。
袋に入れることで、真水との接触と、乾燥(冷凍焼けのような状態)の両方を防ぎます。
手順3:冬ならではの冷却テクニック
「冬だし、寒いからクーラーボックスに氷はいらないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、それは間違いです。
帰りの車内は暖房が効いており、鮮度はみるみる落ちていきます。
冬でも必ずクーラーボックスと保冷剤(または氷)を使用してください。
【釣太郎流・最強の配置】
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クーラーの底に氷や保冷剤を敷く。
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その上に、新聞紙やタオルを厚めに敷く(冷えすぎ防止)。
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その上に、袋に入れたイカを並べる。
- もちろん海水氷がベスト
アオリイカの保存適温は5℃〜10℃程度と言われています。
キンキンに凍らせる必要はありませんが、しっかりと「冷えた状態」をキープすることが大切です。
特に大型のアオリイカは身が厚いため、中心まで冷えるのに時間がかかります。
重ねて詰め込みすぎず、平らに並べるのがコツです。
熟成(寝かせ)でさらに美味しく
持ち帰ったアオリイカ、当日に食べるのもコリコリして美味しいですが、実は「寝かせ」もおすすめです。
正しく持ち帰ったイカなら、冷蔵庫で1日〜2日寝かせることで、食感がねっとりと変化し、甘み(旨味成分のアミノ酸)が爆発的に増します。
冬のアオリイカは肉厚なので、この熟成効果が非常によく出ます。
「釣りたての食感」と「熟成の甘み」、2度楽しむためにも、現場での処理を完璧に行いましょう。
まとめ:道具の準備は釣太郎で
冬の南紀は、一発大物のチャンスに溢れています。
せっかくのメモリアルフィッシュ、最高の状態で味わってください。
釣太郎では、使いやすいイカ締めピックや、大型イカも入るジッパー袋、保冷力抜群のクーラーボックスを取り揃えています。
「どうやればいいの?」と迷ったら、店舗スタッフにお気軽にお声がけください。
現場のリアルな情報と共に、アドバイスさせていただきます。

