アオリイカは「1種類」ではない?
エギングやヤエン釣りで人気のターゲット、アオリイカ。
実は、これまで「アオリイカ」として一括りにされていた中には、性質の異なる複数のタイプが混在していることがわかってきました。
釣り人の間では古くから「白系(シロイカ)」「赤系(アカイカ)」と呼ばれ区別されて
きましたが、これは単なる個体差や体色の変化ではありません。
遺伝子的にも生態的にも異なる「別種に近い存在」であることが、近年の研究で明らかになりつつ
あります。
本記事では、この「白」と「赤」の違いと、夢の巨大イカ「レッドモンスター」について解説します。
「白系」と「赤系」の決定的な違い
釣り人が知っておくべき主な違いは、生息域と成長スピード、そして巨大化するかどうかです。
1. 白系(シロイカ型)
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特徴: 日本全国の沿岸で釣れる最もポピュラーなタイプです。
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生息域: 比較的身近な浅場(内湾や藻場)を好み、産卵のために接岸します。
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サイズ: 成長しても最大で2kg〜3kg弱程度と言われています。
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見た目: 胴体が丸みを帯びており、エンペラ(耳)も丸い形状をしています。
2. 赤系(アカイカ型)
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特徴: 暖流(黒潮)の影響を受ける海域に生息する南方系のタイプです。
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生息域: 水深の深い場所(ディープエリア)や、潮通しの良い外洋に面した場所を好みます。
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サイズ: 成長スピードが非常に早く、3kg、4kg、時には5kgを超える巨大サイズに成長します。
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見た目: 白系に比べて胴体が細長く、全体的に赤褐色を帯びています。 また、オスのアオリイカ特有の背中の模様が、白系は「横長」なのに対し、赤系は「丸」や「不鮮明」であることも特徴の一つと言われています(諸説あり)。
「超大型は赤系」は真実か?
結論から言うと、真実です。
釣り雑誌やSNSで見る「3kgオーバー」「4kgオーバー」の衝撃的な釣果写真。
これらは、ほぼ間違いなく「赤系」のアオリイカです。
通称**「レッドモンスター」**と呼ばれ、エギンガーやヤエン師にとっての最終目標とも言える存在です。
白系が3kgを超えることは極めて稀ですが、赤系にとって3kgは通過点に過ぎません。
「モンスターを釣りたいなら赤系を狙え」というのは、生物学的な裏付けのある正しい攻略法なのです。
なぜ「南紀」でレッドモンスターが釣れるのか?
和歌山県の南紀エリア(みなべ・白浜・串本など)は、本州におけるレッドモンスター捕獲の最前線です。
その理由は、黒潮の接岸にあります。
赤系アオリイカは暖かい海を好むため、黒潮に乗って回遊してきます。
南紀は本州で最も黒潮の影響を受けやすい場所の一つであり、水温が高く安定しているため、
冬から春にかけて大型の赤系が接岸しやすいのです。
「冬はアオリイカが釣れない」というのは他の地域の話であり、南紀では「冬こそ一発大物の
チャンス」なのです。
まとめ:夢のサイズを求めて南紀へ
普段釣っているアオリイカが「白系」か「赤系」かを意識するだけで、釣りの面白さは倍増します。
特にこれからの季節、水温の安定した深場に潜んでいるのは、強烈な引きを見せる赤系かもしれません。
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数釣りの白系。
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一発大物の赤系。
南紀の海は、この両方が狙える贅沢なフィールドです。
もし3kgを超えるような巨大なイカが釣れたら、それは間違いなく「レッドモンスター」の称号に
ふさわしい赤系アオリイカでしょう。
【釣太郎より】
釣太郎みなべ店・白浜店では、皆様の釣ったアオリイカの検量を行っております。
「これが赤系かな?」と気になったら、ぜひ店頭へお持ち込みください。
スタッフと一緒に、その魚体を確認してみましょう。
もちろん、レッドモンスター攻略に不可欠な「元気な活きアジ」も完備してお待ちしております。

