回転寿司に行くと必ず注文するという方も多い「エンガワ」。
独特の甘みと脂乗りで大人気ですが、よく考えてみてください。
高級魚であるヒラメの、しかも1匹からわずかしか取れない希少部位が、なぜ一皿100円や
そこらで提供できるのでしょうか?
そこには、業界では常識でも、一般にはあまり知られていない「代用魚」の存在があります。
今回は、みんな大好き「エンガワ」の正体を暴き、本物のヒラメとの味の違いを徹底解説します。
1. 回転寿司のエンガワの正体は「巨大なカレイ」
結論から言います。 回転寿司やスーパーの安いパック寿司で使われているエンガワの正体は、
主に**「カラスガレイ(烏鰈)」または「オヒョウ(大鮃)」**という魚です。
これらは北極海やベーリング海などの冷たい海に生息する、1メートル〜2メートルを超える
超巨大なカレイの仲間です。
私たちの知っている日本のヒラメ(座布団サイズでも1m未満)とは、サイズも脂の量も
桁違いの「深海のモンスター」なのです。
2. なぜ本物のヒラメを使わないのか?
理由は単純で、**「希少すぎてコストが合わないから」**です。
エンガワとは、ヒラメやカレイのヒレを動かすための筋肉(ヒレの付け根部分)のことです。
1匹のヒラメから取れるエンガワの量は、全体の重量のわずか数パーセント。
寿司にすると数貫分しか取れません。 もし本物の国産ヒラメのエンガワを回転寿司で出そうと
すれば、一皿数百円〜千円近くになってしまうでしょう。
一方、カラスガレイやオヒョウは体が巨大なため、エンガワ部分も太く、大量に確保できるため、
安価に提供できるのです。
3. 味と食感の違い:【脂】vs【歯ごたえ】
では、味は違うのでしょうか? 食べ比べると、その差は歴然です。
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回転寿司のエンガワ(カラスガレイなど): 最大の特徴は**「強烈な脂」**です。 身が白くて柔らかく、口に入れた瞬間に脂が溶け出します。 脂乗りが良すぎるため、炙り(あぶり)にすると香ばしくなり非常に美味です。 しかし、筋肉の繊維は柔らかめで、歯ごたえは弱いです。
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本物のヒラメのエンガワ: 最大の特徴は**「コリコリとした強い歯ごたえ」**です。 脂は乗っていますが、カラスガレイほどギトギトしておらず、上品な甘みがあります。 噛めば噛むほど旨味が溢れ出す、まさに「通の味」です。 色は真っ白ではなく、少しピンクがかった透明感があることが多いです。
4. 偽物ではない、立派な「美味しい魚」
「なんだ、偽物だったのか」とガッカリする必要はありません。
カラスガレイやオヒョウは、脂が乗っていて非常に美味しい魚であり、立派な食材です。
食品表示法でも、魚種名を表示すれば問題ないとされています(※メニューには単に「えんがわ」
と書かれていることが多いですが)。
「安くて脂っこいのが好きなら回転寿司」、「上品な歯ごたえを楽しみたいなら高級寿司や釣った
魚」と、使い分けるのが賢い楽しみ方です。
まとめ
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回転寿司の安いエンガワの正体は、主に「カラスガレイ」や「オヒョウ」。
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本物のヒラメのエンガワは希少部位であり、安価で提供するのは不可能。
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代用魚は「脂と柔らかさ」、本物は「歯ごたえと上品な甘み」が特徴。
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どちらも美味しいが、全く別の魚であることを知って楽しもう。
釣太郎より
本物のヒラメの、あのゴリゴリとした筋肉質なエンガワを食べたことはありますか?
一度あの食感を知ってしまうと、もう回転寿司のエンガワには戻れないかもしれません。
そんな「本物」を味わう唯一の方法、それは**「自分で釣ること」**です。
釣太郎では、ヒラメ狙いの最強エサ「活きアジ」を入荷し、皆様のチャレンジをお待ちしております。
今週末は、高級エンガワを求めて、南紀の海へ繰り出しませんか?


