フグと聞くと、
「猛毒」
「触るのも危険」
そんなイメージを持つ人が多いと思います。
しかし実際には、
フグの毒性は魚種ごとに大きく異なり、
さらに
・皮だけに毒がある
・内臓だけが危険
・身には毒がない
といった違いがあります。
ただし、
自己判断での調理は絶対にNGです。
この記事では、
釣り人がよく釣るフグを中心に、
毒の部位と特徴を一覧表で整理し、
最後に必ず守るべき注意点をまとめます。
フグの毒の正体
テトロドトキシンとは
フグ毒の主成分は
テトロドトキシンです。
この毒は、
・加熱しても分解されない
・少量でも致死量に達する
・解毒方法がない
という非常に危険な性質を持ちます。
そして重要なのが、
フグ自身が毒を作っているわけではない
という点です。
食物連鎖の中で、
毒を持つ微生物や餌を取り込むことで、
体内に毒が蓄積されます。
そのため、
魚種。
生息環境。
個体差。
これらによって毒の有無や部位が変わります。
フグは魚種ごとに毒の場所が違う
ここが一番重要なポイントです。
「フグだから危険」
ではなく、
どのフグの、どの部位が危険か
を正確に理解する必要があります。
釣り人が遭遇しやすいフグ
毒性の部位一覧表
| フグの種類 | 身 | 皮 | 内臓 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| クサフグ | 毒なし | 強毒 | 強毒 | 最も事故が多い。絶対に食べない |
| ショウサイフグ | 毒なし | 毒あり | 強毒 | 有資格者のみ調理可 |
| トラフグ | 毒なし | 毒あり | 強毒 | 高級食材だが処理必須 |
| マフグ | 毒なし | 個体差あり | 毒あり | 地域差が大きい |
| ゴマフグ | 毒なし | 毒あり | 強毒 | 見た目が可愛いが危険 |
| ナシフグ | 毒なし | 毒あり | 強毒 | 素人調理は不可 |
| ヒガンフグ | 毒なし | 毒あり | 強毒 | 地磯でよく釣れる |
※「身に毒がない」とされる魚種でも、
調理過程での汚染が最も危険です。
なぜ「身は安全」と言われても危険なのか
多くのフグで、
「筋肉(身)には毒がない」
とされています。
しかし、
・包丁
・まな板
・手
・水
これらを通じて、
内臓や皮の毒が身に移る事故が実際に起きています。
また、
同じ魚種でも
・海域
・個体
によって毒性が異なる例もあります。
「前に食べたから大丈夫」
この考え方が、
最も危険です。
クサフグは特に要注意
堤防や磯で最もよく釣れる
クサフグ。
このフグは、
皮と内臓に強い毒を持つことで知られています。
一部地域では
「昔は食べていた」
という話もありますが、
現在では
食用禁止が原則です。
釣れたら、
観察してリリース。
これが最も安全な選択です。
フグ調理は免許制
日本では、
フグの調理は
都道府県が定める免許制です。
これは、
「知識がある人だけが扱える」
という意味ではありません。
事故があまりにも多かった歴史
があるからです。
実際、
毎年のように
無免許調理による食中毒事故が報告されています。
釣り人が必ず守るべきルール
・釣れたフグは基本的に食べない
・「身だけなら大丈夫」という判断をしない
・他人に勧めない
・持ち帰らない選択も正解
フグは、
釣りの外道としては厄介ですが、
命に関わる魚です。
まとめ
フグは「知っているつもり」が一番危険
フグの毒性は、
魚種ごと。
部位ごと。
個体ごと。
すべてが異なります。
「皮だけ」
「内臓だけ」
「身は安全」
こうした情報は存在しますが、独断での調理は絶対に避けてください。
フグは、釣り人の知識と判断力が試される魚です。
安全第一で、正しい距離感を保ちましょう。

