ハモの口内を激写!上顎の「真ん中の歯」にある戦慄の理由とは?語源は「食む」からの凶暴魚

ハモの口の中を見たことがありますか?

実は上顎の「真ん中」に最も鋭い歯が並んでいるのです。

なぜこんな場所に歯があるのか?

「食む(はむ)」が語源とされるハモの凶暴な捕食スタイルと、釣り人が絶対に気をつけるべき

危険性について解説します。


はじめに:その口、まるでエイリアン

釣り上げると激しくのたうち回り、人を噛もうとする凶暴な魚、ハモ(鱧)。

美味しい高級魚として知られていますが、その素顔は「海のギャング」そのものです。

今回、そのハモの口の中をじっくり観察した写真がこちら。

(ここに頂いた写真を掲載)

ハサミで無理やり口を開けていますが、注目していただきたいのは「上顎の真ん中」です。

通常、魚の歯は顎のラインに沿って並んでいますが、ハモは口の天井部分(正中線)に、

最も鋭く大きな歯がびっしりと一列に並んでいます。

なぜこんな奇妙な場所に歯があるのでしょうか?

今回はハモの歯の秘密と、その凶暴性の理由に迫ります。


理由1:逃げようとする獲物を「逃さない」ため

この上顎の真ん中にある歯は、専門用語で**「鋤骨歯(じょこつし)」と呼ばれます。

ハモがこの特殊な歯を持っている最大の理由は、その食性**にあります。

滑る獲物をガッチリ固定

ハモの主な獲物は、エビ、カニ、イカ、タコ、そして小魚です。

特にイカやヌルヌルした魚を捕らえた際、顎の周りの歯だけでは滑って逃げられる可能性があります。

しかし、口の天井にあるこの「真ん中の歯」が獲物に突き刺さることで、まるでスパイクや

アンカー(錨)のように獲物を固定します。

一度噛みついたら最後、滑りやすい獲物も絶対に逃さない構造になっているのです。

硬い甲殻類も砕く

この中央の歯は非常に頑丈です。

鋭利でありながら強度があり、カニやエビの硬い殻を一撃で貫通・粉砕する役割も果たしています。


理由2:語源は「食む(はむ)」!凶暴すぎる性格

ハモの名前の由来には諸説ありますが、最も有力なのが**「食む(はむ)」**から来ているという説です。

  • 食む(はむ): 毒蛇などが噛みつくこと。

ハモは非常に攻撃的な性格で、目の前にあるものには何でも噛みつこうとします。

釣り上げた後、陸上に置いても執拗に釣り人の足や手を狙って噛みついてくることがあります。

ただ「噛む」だけでなく、獲物を口に入れたまま体を回転させるデスロール(回転行動)を

行うこともあり、その際にこの「真ん中の歯」が肉をえぐる凶器となります。


釣り人への警告:絶対に素手で触らないで!

写真でもハサミを使って口を開けていますが、これは非常に危険な作業です。

死んでも噛んでくる?

ハモは生命力が非常に強く、締めたり頭を叩いたりした後でも、神経反射で口を閉じることがあります。

「死んでいるから大丈夫」と思って指を入れると、大怪我をします。

針を外す時は道具必須

ハモが釣れた時は、以下の徹底をお願いします。

  1. 素手厳禁: 絶対に口周りに手を持っていかない。

  2. 長いプライヤーを使う: 写真のようなハサミや、柄の長い針外しを使用する。

  3. フィッシュグリップを使う: 暴れる魚体をしっかり固定する。


まとめ:美味い魚ほど危険な武器を持つ

ハモの上顎にある「真ん中の列の歯」。

それは、滑る獲物を逃さず、硬い殻を砕くための、進化の過程で手に入れた究極の武器でした。

京都の高級食材として優雅なイメージがあるハモですが、その正体は生きるために特化した獰猛なハンターです。

釣り場で出会った際は、そのカッコよさに敬意を払いつつ、くれぐれもその「歯」にはご注意ください。

安全に持ち帰って、美味しくいただきましょう。

 

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