はじめに:アジは「気まぐれ」な回遊魚
「一昨日はあんなに入れ食いだったのに、昨日はアタリすらなかった」。
アジ釣りをしていると、そんな不可解な状況によく遭遇します。
まさに天国と地獄。
「今日もダメかも…」と不安になる前に、なぜそんなにムラがあるのか、
そして「今日」釣るために何ができるかを整理しましょう。
なぜ「日ムラ」が起きるのか?3つの主要因
アジの釣果が日によって激変するのには、明確な理由があります。
1. 回遊ルートの微妙なズレ
アジは常に泳ぎ回る回遊魚です。
潮の流れや水温のわずかな変化で、岸に寄るルートが数十メートル変わることがあります。
堤防の先端では釣れているのに、手前では全くダメという時は、このルートのズレが原因であることが多いです。
2. フィッシュイーター(捕食者)の存在
昨日釣れなかった最大の理由はこれかもしれません。
アジを狙う青物(ブリ、カンパチ)や大型のアオリイカが近くに潜んでいると、アジは警戒して口を使わなくなるか、散ってしまいます。
「アタリが止まった」時は、大物が回ってきた合図かもしれません。
3. 潮回りと時間帯のズレ
「一昨日釣れた時間」にこだわりすぎていませんか。
潮は毎日約50分ずつズレていきます。
一昨日絶好調だった時間が、今日も同じように釣れるとは限りません。
その日の「潮止まり」や「マズメ時」を再確認する必要があります。
「今日」釣果を出すための3つの対策
昨日の不調を引きずらず、今日アジを手にするために試すべきことは以下の通りです。
1. タナ(ウキ下)をこまめに変える
基本中の基本ですが、最も重要です。
活性が低い時、アジは底ベッタリに張り付いていることがあります。
逆に、水面近くでプランクトンを追っていることもあります。
「いつものタナ」で反応がなければ、竿1本分深くしてみたり、逆に浅くしてみたりと、
探る層を変えてください。
2. 仕掛けのサイズとエサを見直す
食い渋っている時は、サビキの号数を落とす(針を小さくする)のが効果的です。
また、カゴ釣りであれば、オキアミのサイズをSやMに変える、あるいは配合エサの集魚力を上げて
「寄せる」ことに集中するのも一つの手です。
3. 「夕マズメ」の一瞬に賭ける
日中どれだけ渋くても、薄暗くなる夕マズメの前後30分だけは爆発的に釣れることがあります。
昨日ダメだったとしても、今日のアジは必ずどこかにいます。
諦めずに、光量が変化するタイミングまで粘ってみてください。
まとめ:自然相手だからこそ面白い
アジ釣りにおいて「昨日の情報はあくまで過去のもの」です。
海の中は毎日リセットされています。
「一昨日釣れた」というポテンシャルがある場所なら、群れは必ず近くにいます。
昨日の沈黙は、今日の大爆釣の前触れかもしれません。 準備を万全にして、今の海と向き合いましょう。

