市場や釣具店、または釣った直後の魚を見る時
・口が閉じている魚
・口が開いている魚
どちらを選ぶべきか迷う人は多い。
画像のように
上の魚は「口が開いている」
下の魚は「口が閉じている」。
実はこれ、鮮度を見極める非常に重要なポイント。
結論から先に言うと
基本的には「口が閉じている魚」を選ぶ方が鮮度が良い可能性が高い。
ただし「例外」と「注意点」もあるため
この記事で釣り人・料理人・魚販売のプロ向けに、科学的根拠を交えて徹底解説する。
口が閉じている魚が良い理由
・呼吸によるストレスを受けずに処理された可能性が高い
・死後硬直がスムーズに進んでいる(筋肉が締まっている)
・エラ周りの筋肉弛緩が少なく、水分が逃げにくい
・神経締めや活締め処理を適切に行われた可能性あり
・市場では「見た目が美しい=鮮度管理が良い」とされ、評価が高い
口が開いている魚に見られる傾向
・陸上で長く暴れて酸欠状態となり、苦しんだ跡
・ストレスで筋肉に乳酸が蓄積 → 早期劣化
・死後硬直が乱れる(身がブヨつきやすい)
・神経締め処理が遅れた可能性
・身割れ・ドリップ(旨味成分)が出やすくなる
科学的視点で見る「口の開閉と鮮度の関係」
| 状態 | 筋肉 | 死後硬直 | 酸素不足 | 身質 |
|---|---|---|---|---|
| 口が閉じている | 締まっている | 正常 | 少ない | 身が締まり旨味保持 |
| 口が開いている | 緩んでいる | 不安定 | 多い | 早く柔らかくなりやすい |
ただし例外もある
以下のケースでは「口が開いていても鮮度は悪くない」こともある。
・活魚輸送時、酸欠ではなく暴れた一瞬で開いた
・氷締め時に魚が口を開いたまま硬直した
・処理時に口元が触れられ閉じなかった
・魚種によっては硬直状態でも開いて固まる個体もある(例:大型根魚)
※画像の上の魚も、サイズや魚種の特性、処理時間によっては異なる評価になる。
さらに見極める5つのポイント
口だけで判断せず、以下もチェックする。
・エラが鮮紅色(酸化していない)
・目が濁りなく黒く澄んでいる(画像下の個体のように)
・体表の粘膜が残っている
・身に張りがある
・腹が膨れていない(腐敗ガスなし)
釣り人向けアドバイス
釣りで持ち帰る場合
・取り込み後すぐ活締め
・海水氷を使用(真水氷は不可)
・輸送時に魚が暴れないよう固定
・クーラーボックス内で動かさない
これにより口を閉じたまま硬直する確率が高くなる。
要約
・基本は 口が閉じている魚の方が鮮度良好
・口が開いている魚は 酸欠 or ストレスを受けた可能性が高い
・ただし「例外」もあるため 口+エラ+目+身質で総合判断するのが確実
・釣り人は 取り込み後すぐ締めて海水氷で保存がベスト
Q1.市場で魚を選ぶ時は口だけ見れば良い?
A.基本の判断材料になりますが、必ずエラ・目・身質と併せて判断してください。
Q2.口が開いていても身が締まっている魚は?
A.活締め時の体勢や魚種によっては稀にあります。
Q3.釣り人が最も気を付けるべきことは?
A.酸欠させず、すぐ締めて海水氷で冷却することです。

