アオリイカは釣り人の間で「共食いする」とよく言われます。
実際に、釣り場で活アジの近くにいる小型イカが、大きなイカに突然襲われる光景も珍しくありません。
では、共食いするのはアオリイカだけなのか?
他のイカ類も? タコも? そもそもなぜ?
本記事では、その疑問を科学的・釣り人的視点から詳しく解説します。
アオリイカが共食いをする理由
アオリイカは非常に攻撃性が高い生物です。
理由は主に以下の通り。
・肉食性である
・縄張り意識が強い
・栄養価が高いため、同種であっても捕食対象になる
・ストレスが溜まると攻撃性が増す
・体の色を変化させ挑発することがある
特に 餌が不足している時や、繁殖期、狭い空間に集まった際 に共食いが増える傾向があります。
養殖試験でも共食い率が非常に高く、小型は大型に襲われやすいことが確認されています。
すべてのイカ類が共食いするのか?
結論から言うと、ほぼすべてのイカ類が共食いを行う可能性があります。
特に以下の種類で共食いが確認されています。
・アオリイカ
・ヤリイカ
・スルメイカ
・コウイカ
・ホタルイカ
ただし、アオリイカは共食いの頻度が特に高いと言われ、釣り人や漁師の観察記録でもよく報告されています。
理由は 体が大きく、俊敏で、高栄養な個体が多いから。
つまり、「食料としての価値が高い」=襲われるリスクが高いということです。
タコも共食いするのか?
はい、タコも共食いをします。
特に マダコやミズダコなど大型種に共食いが多く観察されます。
・タコは単独行動が基本
・縄張りへの侵入を許さない
・餌が不足していると積極的に共食い
・繁殖直後のメスはオスを食べる例も確認されている
タコはイカよりも「待ち伏せ型捕食者」であり、動きの少ない個体(弱ったタコや小型)ほど狙われやすい傾向があります。
共食いをする主な理由(イカ・タコ共通)
共食いは「無駄な行為」ではなく、きちんと理由があります。
・動物性たんぱく質が豊富
・栄養効率が高い
・弱い個体を排除して生存率を上げる
・狭い環境でのストレス回避
・繁殖相手の選別(弱い遺伝子を排除)
つまり、生存戦略の一つとして共食いが行われているというわけです。
釣り人が知っておくべきポイント
アオリイカやタコの共食い行動を知ることで、釣果アップにもつながります。
●小型イカがかかった時はチャンス
・大型が襲いに来る可能性がある
・ヤエン釣りでは追尾パターンとして狙える
・共食いによる捕食行動を利用できる
●イカが弱っている状況では特に注意
・生け簀で混泳すると共食いされやすい
・活かしバケツ内でも同様の危険あり
・輸送時はサイズ分け必須
なぜ人間には共感されにくいのか?
哺乳類では共食いがほとんど見られないため、人間には理解しにくい行動です。
しかし、イカ・タコは「捕食されないためには捕食する」世界で生きているため、
むしろ自然な現象と言えます。
要約
・アオリイカは共食いをする
・ほぼすべてのイカ類に共食いの可能性あり
・タコも同様に共食いする
・原因は「生存戦略」「栄養確保」「縄張り」
・釣りではこの行動を利用して大型を狙える
・生け簀での混泳には要注意

