グレ(メジナ)の生態
釣り人向けに徹底解説
生息域
・日本全国の岩礁帯、特に太平洋側の温暖域に多い。
・黒潮の影響が大きい南紀・伊豆・九州が「グレの聖地」とされる。
・水深1〜20mの浅場に群れることが多く、潮通しの良い磯で特に活発。
行動特性
群れる魚
・若い個体(20〜30cm)は大きな群れを作り、警戒心はやや薄め。
・40cmを超える“尾長グレ”は群れを離れ、単独行動が増える。
・磯際のサラシ、水道、潮のヨレに入り餌を拾う。
潮の変化に敏感
・グレは「潮読みの魚」と呼ばれるほど、潮流の強弱に反応。
・特に「上げ潮で寄り、下げ潮で離れる」傾向が強い。
・潮が動かないと極端に口を使わなくなる(磯釣り師共通の経験則)。
食性
・基本は雑食だが、海藻を好む個体が多い。
・冬は動物性餌をよく食べるため、釣りやすくなる。
・コマセ(オキアミ)に反応しやすいが、マキエとの同調が釣果の分かれ目。
1日の行動リズム
朝まずめ
・採餌のピーク。浅い磯際に入り餌を積極的に食う。
日中
・日差しが強い場合、少し沖や中層へ下がる。
・サラシが濃ければ昼でもよく釣れる。
夕まずめ
・再び浅場へ寄る。良型が食いやすい。
夜間はほとんど活動しない。
季節ごとの特徴
春
・産卵期(3〜5月)。浅場に群れ、活性が落ちることも多い。
夏
・海藻が枯れる時期でエサが少なく、行動範囲が広がる。
秋
・エサが豊富。若グレが数釣りできる時期。
冬(最盛期)
・水温15〜19度で大型グレが最も釣れる。
・尾長グレの荒食いシーズンで、南紀や五島列島が激アツ。
尾長グレと口太グレの違い
尾長グレ
・引きが強烈。
・群れを離れ単独行動。
・潮の速い場所を好む。
口太グレ
・日本全域に広く分布。
・警戒心が強く、コマセワークが重要。
・湾内でも釣れる。
大きくなる個体(大型化の条件)
・潮通しが良い外洋向きの磯
・エサが豊富
・捕食者が少ない
・黒潮の暖流が安定して当たる地域
南紀(特にすさみ・串本)はこの条件を満たしており、日本でもトップクラスの大型グレの産地。
まとめ
グレは 潮・サラシ・水温 の3つに強く反応する魚で、環境変化にかなり敏感。
特に「潮が動き始めるタイミング」を攻略できれば、サイズも釣果も大きく伸びる。
釣り人が最も熱くなる理由は、
“賢くて、読めば釣れる。読めなければ釣れない” ——この奥深さにある。

